Walkman X NW-X1060/BI Review DM-PORTアダプター篇 [Sony・Walkman]
すっかり間が開いてしまいましたが、Walkman X1000 NW-X1060/BIレビュー、今回はSonyStyleの定額給付金クーポンでこんなものを買ってみました。
デジタルメディアポートアダプター TDM-NW10 (SonyStyle)
開梱篇でお伝えしたとおり、僕がNW-A808用に購入したクレードルBCR-NWU3は、いかにもSonyらしい計画性の無さを露呈して、NW-A820シリーズ以降のWalkmanでは使えない製品となってしまい、NW-X1000用には後継機のBCR-NWU5を買い直さないといけない状態だったのですが、また同じようなクレードルを買うのも芸がないですし(笑)、せっかく我が家にはDM-PORT搭載アンプTA-DA5400ESがあるのですから、思い切ってこっちのTDM-NW10を買ってみることにしました(公式にはまだNW-X1000は対応となっていません、お気をつけください。)
箱を見る限りそれほど高機能な製品というわけではなく、
Walkmanの充電と、機器側からWalkmanのコントロールが出来るだけの製品のようです。
箱の裏面はスペック表。
早速開梱し中身を取り出します。
最近の緩衝材は無駄がないよう、コンピュータで設計されるので、一枚の段ボールがかなり複雑に組み合わされていて、開けにくいことこのうえありません。
本田の下に説明書類が収められていました。
説明書は一枚物で、
つなぎ方が簡単に図解されているだけです。
とりあえず本体を取り出して、
BCR-NWU3と並べてみます。
もうコストの差が一目瞭然(笑)わざわざグロス塗装にしてテッカテカになっているBCR-NW-U3にくらべ、
TDM-NW10はプラ素材そのまま剥きだしの質感です。
この窪みのほんのわずかな幅の差のせいで、BCR-NWU3は短命に終わったんですねぇ。もうちょっと先を見越して設計しようよ>Sonyオーディオ事業部
裏面のプレートにもこんなコストの差が、
っていうか買った当時も書きましたけど、BCR-NWU3無駄にコストかけ過ぎてません?
そして最も驚愕したのは接続端子。BCR-NWU3はダイレクトレコーディング機能などもあるため、音声出力、音声入力、WM-PORT、USB-miniBという4つの端子が並んでいたのですが、
TDM-NW10はなんとケーブル直付け!
これで『もしかしたら接続ケーブルに付属の“DM-PORT⇔WM-PORT用”ではなく、Walkman付属の“USB⇔WM-PORT用”を使えば、BCR-NWU5の代わりが務まるかも?』という、僕の甘い期待は見事に打ち砕かれました。
結局母艦のVAIOとのSync用クレードルは、改めてBCR-NWU5を買わなければいけないようです。はぁ…
というわけで、その直付けケーブルの反対側はDM-PORTプラグになっていました。
ではTDM-NW10を使ってみることにします。まずは、NW-X1060/BIに付属している55mm丸型アタッチメントを取り出し、
TDM-NW10に取り付けて、
NW-X1060/BIを立てるとこんな感じになります。
このアタッチメント、「クレードル使用中もNW-X1060/BIのHOMEボタンを押せるように」という配慮からでしょうか、前側が大きく切り欠いた形状となっているため、立てたときWalkman本体がおよそ安定せず、前後にかなりグラグラしてしまいます。もうちょっと何とかならなかったんですかね?
ちなみにNW-A808やNW-S706Fといった、55mm丸型アタッチメントが付属するWM-PORT搭載Walkmanは全部立てることが出来ました(規格を揃えてるんだから当たり前か)。
続いてTA-DA5400ESに接続します。DM-PORTはHDMI端子の下に2ポート配置されていて、
DM-PORT1にプラグを差し込んで、TA-DA5400ESの電源を入れると、
無事にTDM-NW10に通電したようで、
ちゃんと充電をしています(写真じゃわかりませんが、電池表示は充電状態を示している)。
ここでTA-DA5400ESのリモコンを使って、入力ソースををDM-PORTに変更、
リモコンについている「PLAY」ボタンを押すと、
NW-X1060/BIの中に入ってる音楽の再生が始まりました。
さすが「対応機器からWalkmanのコントロールが出来ます」が売りの製品だけあって、音量・再生・停止・一時停止・早送り・巻き戻し・曲送り・曲戻し・アルバム送り・アルバム戻し(曲送り・曲戻しボタンの間にある、中点+矢印マークのボタンがアルバム操作)、全ての操作がTA-DA5400ESのリモコンで出来るので、確かにリビングで音楽を聴くにはかなり便利なアクセサリーです。
しかもNW-A808でもアルバム操作以外の操作は全て可能ですし、
NW-S706Fだと、NW-X1060/BI並に全ての操作が可能なので、他のWalkmanでも十分使えます。
で、買う前から一つ気になってことに、「Walkmanとアンプの間は音声信号をどうやって伝えるんだろう?」というのがあったのですが、何のことはない単純にWalkmanからアナログで音声信号が出力されているだけでした(音量FIX)。
デジタルメディアポートというぐらいだから、Walkman-アンプ間を48KHz+16bitのデジタル信号で伝送したりするのかな?と思っていたので、これにはちょっと拍子抜け。
逆に言えば、Walkmanの中の曲のエンコード状態や、DAC/内蔵アンプの音質がストレートに影響するので、NW-X1000のS-masterアンプの音質の良さが、活きてくると言えなくもないんですけどね。
最後にTA-DA5400ESには、操作画面をテレビに出力してXMBぽく動かせる「GUI MODE」があるのですが、TDM-NW10と5400ESの間で、最初に機器認証みたいな通信が行われるらしく、接続したポートは“DMPORT”ではなく“Walkman”に自動で表示が変わるようになっていました。
と言っても機能としてはこれだけ、たとえばWalkman内の曲をリスト表示したり、ジャケットをテレビ画面に出力したりとか、誰でも思いつくような気の利いた機能は一切ついていません(笑)。本当に音声をアナログ出力して、操作信号を外部から受けるだけでしかないんですね。まぁSonyらしいといえばSonyらしいか…
ちなみにVIDEOの項目でもDMPORTをソースに選択することが出来るのですが、
こうすればWalkman X内の動画がテレビに出力できる、というようなことももちろんありません(ワンセグや動画の音声部分は出力されるのでスピーカーで流れ、動画の再生・停止操作等は出来るのですが)。ほんと単純な製品だなぁ。
以上、デジタルメディアポートアダプターTDM-NW10のレビューをお伝えしましたが、正直便利と言えば便利な製品であることは認めますけど、ケーブルが直付けでBCR-NWU5の代わりにならないことや、動画やアルバムジャケットといった、Walkman内の映像関係のものが一切出力出来ない、妙に安っぽい質感など、かなり低機能なのは否めず、これにBCR-NWU5の1,000円増しの5,980円の価値があるかは甚だしく疑問です。
結局クレードル・充電スタンド必要派の僕は、BCR-NWU5をさらに買わないといけないようです。
ん?その時は丸型アタッチメントがもう一つ必要なんですけど、これ部品として取り寄せないといけないのかな?それも何だかなぁ…
結局アナログ伝送なんですか。う~ん、やはり詰めが甘いというか何というか・・・
48kHzにはならなくとも(ソースが44.1kHzだとリサンプリングはして欲しくないので構わないのですが)、せめてデジタル伝送して欲しいなあと思ってしまいました。
>ん?その時は丸型アタッチメントがもう一つ必要なんですけど、これ部品として取り寄せないといけないのかな?それも何だかなぁ…
多分そうだと思います。私もクレードル(BCR-NWU5)を買いましたが、そちらには当然X1000のアタッチメントは付いていませんから・・・
by Riever (2009-05-18 01:10)
(爆)
完璧に名前負けな商品ですねぇ。
ホント、どうしてこうも中途半端なものを出すのでしょう。
エコじゃないですね。(^_^;;
by Virgo (2009-05-18 18:11)