RICOH CX1 Review 基本撮影篇 [買ったモノ]
RICOH CX1レビュー、今日はまだマニュアルをじっくり読んでる暇も無い状態なので、設定を一切いじらず、とにかくフルオートで撮ってみることにしました。
で、撮影した写真のお話をする前に、CX1の“持ち方”のお話を一つ。
ADJ/OKボタンやゴム製の親指置きの位置からわかるとおり、RICOHとしては右手親指が背面右上に来て、CX1を前後に挟むように持つことを想定してデザインしたと思われますが、
前面のグリップ部がさらっとした金属ボディ素材そのままなので、右手の中指や薬指が滑りやすく、どうも確実なホールドがしにくいように感じました。
そこでCyber-shot T30のように、両手の人差し指と親指で上下に挟む持ち方にしてみましたが、
ホールド性は良くなったものの、今度はADJ/OKボタンが遠くてMENU操作がしにくくなってしまいます。
その点Cyber-shot T30は、最初から指で上下に挟む持ち方を想定しているので、操作ボタンが背面右下に集中しており、
長年使ってるのもあって、僕にはこっちのほうがしっくり来る感じです。
しかもCX1はボディの右角からシャッターボタンまでが、Cyber-shot T30に比べて微妙に遠いので、
人差し指の第一関節がボディ上面にかかってしまって、シャッターボタンがうまく押せないような状態にもなります。
まぁ、こればかりは僕の慣れの問題なので、時間と共に普通に持てるようになると思いますが、同じRICOHでもGR DIGITAL IIやGX200が前面グリップもゴム製で、右手中指や薬指が滑らないようになっていることを考えると、何故CX1はそうしなかったの?と疑問に感じてしまいました。
というわけで、CX1のグリップの話はこれぐらいにしておいて、肝心の撮影画像です。
今日は仕事の合間を縫って多摩川河川敷に行き、まずは川崎市高津区久地付近から再開発中の二子玉川のマンションを撮影してみました。※ここから後の写真は全てフルオート撮影、加工はリサイズのみで色や明るさはいじっていないものです。
↑ CX1/焦点距離28mm相当(ワイド端)/ISO80/F5.0/シャッタースピード1/570秒
↑ CX1/焦点距離200mm相当(テレ端)/ISO80/F5.2/シャッタースピード1/570秒
↑ T30/焦点距離38mm相当(ワイド端)/ISO125/F5.6/シャッタースピード1/500秒
↑ T30/焦点距離114mm相当(テレ端)/ISO125/F7.1/シャッタースピード1/320秒
当たり前ですが、CX1は28mm-200mmの7.1倍ズームだけあって、38mm-114mmの3倍ズームでしかないT30に比べ撮影域は非常に広くなります。特に望遠側はかなり寄れる印象。
あと、CX1のほうがT30よりも色が濃いめに出るようなチューニングがなされているようで、豊かな色彩感を好む僕には(フィルムカメラ時代はフジのベルビア使いだった)好都合と言ったところです。
ここで180°振り返って逆光撮影。
↑ CX1/焦点距離28mm相当/ISO80/F5.0/シャッタースピード1/800秒
↑ T30/焦点距離38mm相当/ISO125/F8.0/シャッタースピード1/600秒
T30が画面左側にゴーストが出て、車の反射光にクロススクリーンのような4本の光条も出来てしまうなど、レンズ性能の低さを露呈してしまっているのに対し、CX1はフレア・ゴーストとも目立って発生しておらず、かなり素性のいいレンズであることがわかります。
また、CX1の目玉機能の一つである「ダイナミックレンジダブルショット」を使っていないにもかかわらず、黒つぶれがT30より少なく、かといって盛大に白飛びしてるわけでもないなど、素の状態でもダイナミックレンジが広いことも十分感じられると思います。
その後は登戸駅方面に移動し、今日開花した桜の花などを撮ってみました。
↑ CX1/焦点距離28.3mm相当/ISO80/F3.3/シャッタースピード1/660秒
↑ CX1/焦点距離200mm相当/ISO80/F5.2/シャッタースピード1/470秒
↑ CX1/焦点距離65mm相当(マクロモードON)/ISO80/F4.4/シャッタースピード1/250秒
ここで感心したのは、撮像素子の小さなコンデジでありながら、望遠時にしっかりとしたボケが出ていることと、合焦した部分の描写がかなりシャープであること。どうも今まで甘めのフォーカス感だったCyber-shot Tシリーズを使っていた反動でしょうか、CX1のカリッカリな画像は新鮮かつ美しく感じられて、これまた好印象です。
逆にここまでで感じた弱点は、「AFの合焦が遅い」「どうやら撮像素子の感度はあまり良くなくISO80が標準らしい=夜景・室内撮影は大丈夫か?」と言ったところでしょうか。起動が遅い且つAFが遅いので、パッと突発的に撮影するようなシチュエーションには、あまり向かないカメラと言えるかもしれません(それだけじっくり腰据えて撮影すべきカメラなのかも)。
その後は仕事が終わって、夜になって新宿に出かけたのでCX1のカタログをもらって来ました。
↑ CX1/焦点距離32mm相当(マクロモードON)/ISO135/F3.6/シャッタースピード1/34秒
↑ CX1/焦点距離32mm相当(マクロモードON)/ISO80/F3.6/シャッタースピード1/34秒
↑ T30/焦点距離38mm相当(拡大鏡モードON)/ISO125/F3.5/シャッタースピード1/50秒
ブログ用室内ブツ撮りのテストとしてカタログを撮影してみましたが、やはりCX1はレンズはシャープに描写しているものの、感度をあまりあげることが出来ず、シャッタースピードが遅めになっているので、手ぶれを起こす可能性が高まっています。
いちおうCX1もイメージセンサーシフト式の手ぶれ補正機構は持っていますが、夜景の望遠撮影なんかはちょっと苦手そうな感じがありますね。
以上撮影レビュー初日は単純なフルオート撮影で終了です。とにかくレンズもCMOSも高いポテンシャルを持っているのは確認出来たので、次回はCMOSをいかしたCX1の目玉機能を試すことが出来たらなと思ってます。
現行のT900にしたって35-140mmですから結構な差があるものですよね。
まあTシリーズは(それが取り柄ですが)薄いので単純に比較するのはアレですが・・・でもここまで差があると比べたくはなりますね(爆)
by Riever (2009-03-22 09:28)
夜景・・・良くはなってますが、T2と変わらないブレを起こす時もありますよね。
でも、シャッター切った後の液晶の動作、俊敏な気がするのは気のせいかなぁ。
小気味よくて私は好きですって・・あれ?
by Virgo (2009-03-24 02:51)
リコーのデジカメ、外見に関してだけいえばシガレットボックスのようになってからフォールド感は悪くなってますよね。個人的には中身がGXか或いはGRっぽくなってきてるから歓迎したいのですた、この無骨な愛嬌のないデザインに哲学がないのが残念でなりません。もったときに安心感がないんですよね。おなじ見た目で損をしてるフジのフラッグシップなファインピックスのシリーズも、案の定、200もあっというまに価格が下落。切ないです。
by モーリタイザー (2009-03-26 02:17)
持ち方ですが、右手はCX1持ちで、左手はサイバーショットの時の
ようにそえると安定すると思います。自分はGX200ですが、だいたい
そんな感じで持っています。
by luka (2009-03-30 00:39)