卒業 [買ったモノ]
初めてデジタルカメラを買ったのは10年前のことでした。
それまで使っていたコンパクトフィルムカメラ CONTAX T2と違い、「上下140°回転レンズ」「メモリースティックによるパソコンへの簡単コピー」「テレビ出力も出来るAV端子装備」「2インチの大型液晶」など、数々の“デジタルならでは”の最先端機能を持ったそのカメラは、まさに「Cyberなカメラ」であり、その後今日まで、僕がずっとCyber-shotを持ち続ける一番のきっかけとなったのです。
しかし10年たってCyber-shotは変わりました。
何年たっても進化しないコスト最優先の光学系。もはや見る影も無くなった回転レンズ機構搭載機。撮像素子開発部隊がせっかく新しい高速CMOSを作っても、「まだ素子の完成度が低いから」と他社に採用一号機を開発されてしまうチャレンジ精神の無さ。もはや「Cyber」でなくなった、“ただのデジタルカメラ”に何の魅力があるでしょう。
そこにこの春、魅力的なスペックを持ったカメラが現れます。
そのカメラは決してスタイリッシュじゃありません。
重く、大きく、武骨でシンプルなデザインは、Cyber-shot Tシリーズのような軽快さなど、みじんも感じられないものです。
しかし、28mm~200mmという高倍率ズームレンズを、このサイズの筐体に沈胴式で収め、
Cyber-shotと同じSony製の高速撮像素子を採用しながら、それをただの高速撮影だけでなく、「2枚同時に撮って二つのデータを組み合わせることでダイナミックレンジを拡大する」という機能のために使うなど、高画質実現のための意欲的なチャレンジも数多く盛りこまれています。
さようならCyber-shot、こんにちはRICOH CX1。
3年間僕のメインコンデジの座を守り続けたCyber-shot T30の後を継ぐこのカメラが、どれぐらいの間活躍してくれるのかはわかりませんが、こいつが今までと違う新しい写真の世界を見せてくれることを期待して、これから使っていこうと思います。
そして10年がたって、ついにこのSonyバカをして「卒業せざるを得ないな」と思わせるほど凋落してしまったCyber-shot。また僕が戻ってきたくなるような、新時代の“Cyberなカメラ”として復活してくれるのか、しばらくは外から見守っていきます。どうせPSPやHandycamのために、大容量メモリースティックは持ったままでいるのですから(笑)
CX1購入おめでとうございます。
黒いボディがあいかわらず無骨なパッケージと相まって、クラスの中で便りにできる唯一の男・・ってかんじをだしてますね。
RICOHは僕も大好きで、たまたま出先でデジカメが必要になって、捨ててもいいやとおもって買った中古のR2が物凄く使い勝手がよくて驚いて、R4とかR8あたりまで買い継いでいったところで家族にとられてw、そのままT700を手にいれちゃったので、T700の、あまったるーいマクロが携帯のカメラ部で撮影したとおもえば素敵に思える性能の悪さを弄ぶのがよくなって使ってしまっています(^^;
CX1、さわればさわるほど深みが増していきそうですね!
追加レポも楽しみにさせていただきます。
by モーリタイザー (2009-03-20 03:06)
あ,びっくり!
伏線はあったものの,外側は卒業ということなのでしょうか。
いろいろと試しがいのあるカメラではないかと思います。
感想を楽しみにしていまーす!
by HAMACHI! (2009-03-20 18:13)