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VAIO type P-ZERO Review VAIOの設定篇　[VAIO P-ZERO] [編集]

VAIO type P “Perfect ZERO” レビュー、今日は「VAIOの設定」で簡単なカスタマイズにチャレンジします。

VAIO type P (Sony)

VAIO type P (SonyStyle)

type Pのようなモバイルマシンは、小さく軽くするためにどうしても機能が削られたり、性能で妥協しなくてはいけない部分があります。

それを補うために、個々のユーザーが自分のニーズにあうよう、使い勝手をカスタマイズしていくのが欠かせないわけですが、VAIOの基礎的な部分をいじるためのソフトが「VAIOの設定」です。

この「VAIOの設定」は簡単な設定項目の集合体となっていて、さらに各機能の詳細な設定をするときには、Windowsおなじみの「コントロールパネル」へと飛ぶような仕組みになっています。

キーボードやマウス、ネットワーク、サウンド、セキュリティなどは、普通のPCと同じような設定項目が並ぶので、あまり面白みはありませんが、VAIO type P独特のものも各種ありまして…

たとえば「ディスプレイ」の中にある「スタミナ壁紙設定」。

こいつをONにすると、液晶パネルの消費電力を抑えるための壁紙に変更されて、デスクトップはこんなことに。

壁紙真っ白（笑）

「ディスプレイ」でもう一つあるのが「色モード設定」。

通常は標準設定でいいのですが、DVD/BDのような映像を見るときに適した色モードを、手動で選択することも出来ます。これはどうやらディスプレイの色温度を変化させているようです。

ただtype Pのディスプレイは色温度なんかより、黒浮きが激しくてコントラスト比が低いのが気になって仕方ないので、そこらへんのコントラスト設定とかをいじれると良かったなぁと思います。

また、電源周りの設定も色々とあって、多少バッテリ駆動時間が短くなっても、バッテリ寿命を伸ばすことが出来るのが「いたわり充電モード」です。

詳細設定ではより細かい設定が可能で、バッテリの劣化状態もここで確かめられます。

「インスタントモード」では、Windows内のIE7とインスタントモード内のLinux版FireFox2のブックマークを、インポート/エクスポートで同期させるための設定が出来ます。

そして一番活用しがいがあるのが「特殊ボタン」の項目。

これはtype Pのクリックボタンの右側にある、「ウィンドウ整列ボタン」と「XMBボタン」に何の機能を割り当てるかを、ユーザーがカスタマイズ出来る機能です。

このようにXMBボタン＝S1ボタン、ウィンドウ整列ボタン＝S2ボタンとして、色々な機能を割り当てられるのですが、特に面白いのが「拡大鏡」機能。

この拡大鏡機能が起動すると、このような設定ウィンドウが立ち上がって画面の一部が拡大され、決められた場所に別ウィンドウとして拡大された部分が表示されるようになっています。

このデフォルトの設定の場合、「マウスポインタの動きに追従してその周辺の画面を2倍拡大し、画面上に拡大部分を固定して表示させる」ので、デスクトップはこうなります。

スクリーンキャプチャソフトが拡大部分を取り込めないので（PrintScreenでもダメ）、仕方なくCyber-shotで画面を直接撮影しましたが、ゴミ箱とFireFoxのアイコンが通常時より下に移動して、type Pの画面上部1/5に拡大部表示専用ウィンドウが固定され、マウスポインタ周辺の画面が虫眼鏡のように拡大されて表示されているのが、お分かりいただけると思います。

type Pのディスプレイは対角で8インチという小型サイズでありながら、1600×768ドットという超高解像度液晶なので、どうしても「字が小さくて見にくい」という批判を受けてしまいがちです。それを少しでも緩和するために、Fn+F9/F10に画面ズーム機能が割り当てられていますし、この拡大鏡機能で一部分を拡大して画面に表示させられるなど、色々な工夫が施されています。

「字が見にくい」とあきらめてしまう前に、これらの機能を活用して少しでも見やすい方法を考えるのも、モバイルパソコンの楽しみの一つではないでしょうか。

また、S1/S2にはアプリ起動の機能も割り当てられるので、ユーザーがよく使うアプリを登録して、ボタン一つですぐに立ち上がるようにしておくのも、カスタマイズの王道かもしれませんね。