Sony Of The Year 2008 [Sony・全般]
2008年も残り数時間というところになってきました。今年も大晦日恒例、一年を振り返って2008年のSony製品を総括する「Sony Of The Year 2008」を書きたいと思います。
2008年という年は、ある意味で日本の歴史に深く刻まれる一年だったと言って良いと思います。9月のリーマン・ショックを境に社会の雰囲気ががらりと変わり、輸出系企業を中心にまるで崖を転げ落ちるかのように業績が急激に悪化、海外売上高が8割を超えるSonyにとって「未曾有の危機」が今まさに訪れているのです。
正直このままだと2009年はSonyも業績が赤字となるのは避けようが無いでしょう。拡大する一方だった液晶テレビ市場もついに成長が止まり、今年こそ黒字化するはずだったテレビ事業も赤字に逆戻りするような状態です。
デジタル化による品質の平坦化、それに伴う台湾や中国のエレクトロニクスメーカーの台頭など、ただ「良いエレクトロニクス製品を作っていれば売れる」という時代は終わりました。今年のiPhoneやNetBookの躍進に見られるとおり、これからの時代「プラットフォームそのものを押さえたソフトウェア型企業」と「素早いスピードで安く大量にハードウェアを供給するEMS型企業」が、エレクトロニクス市場の中心を担っていくことになります。
今のSonyはそのどちらにもなりきれておらず、VAIOにせよSonyEricssonのXPERIAにせよ、肝心のところは他の企業に握られてしまって差別化が難しい中で、台湾・中国系の安い製品と価格競争を強いられることになっている。そこがいつまでも業績が本格回復しない原因なのではないでしょうか。
もういつまでも立ち止まっているわけには行きません。
良くも悪くもSonyという企業は日本を代表する企業であり、Sonyが元気になることは日本全体が元気になることと直結している部分があります。こういう厳しいときだからこそ、新しい未来へと飛躍するようなプラットフォームも自前で用意した、革新的Sonyプロダクツの登場が求められていると思います。
来年はSonyが、「エレクトロニクスメーカー」から「ソフトウェア開発を中心としたプラットフォームメーカー」への脱皮を図る第一歩とする年になると良いですね。
では、「akoustamのSony Of The Year 2008」の発表です。
上で「プラットフォーム企業になれ」と言ってる割には普通にテレビを選んじゃってますが(^^;)、シンプルで飽きのこないデザイン・極限まで求めた薄さ・製造ラインを新設するほどのこだわり・ただ薄くするだけでなくワイヤレスによるレイアウトフリーの実現、などなど久しぶりに「Sonyらしいテレビ」をZX1には見ました。
ただのテレビは作らないぞというSonyの意気込みを評価して、Sony Of The Year 2008を贈りたいと思います。
で、次点は色々悩んだのですが、Sonyらしさという意味でα350 DSLR-A350にしておきます。
おじゃまします
なるほど〜、ZX1は確かにSONYらしさ、イッパイですね。
今年一年大変お世話になりました。来年も宜しくお願い致します^^。
by K (2008-12-31 22:53)