TA-DA5400ES with 5.0ch Audio Review 開梱篇 [Sony・Audio]
このBlogを始めて3年3ヶ月。昨年はVAIO type R masterで「1月1日に購入宣言したものを、年末休暇でセッティングする」を実現しましたが、今年はオーディオでそれを実現することとなりました。
当初はSonyお得意のデジタルアンプS-master PROを搭載した、TA-DA7000ES後継機が発売となることを期待していたのですが、残念ながら今年も中級機はアナログアンプで登場ということで、今年の購入は断念しようかと考えたときもありました。
しかしSony Dealer Convention 2008で視聴したときの5400ESの素性のよさと、要求スペックの一つだった「HDMI出力2系統」が満たされているのもあって、初志貫徹オーディオの買い替えを実行することにしました。
というわけでまずはアンプTA-DA5400ESの開梱です。
さすがアンプだけあって箱は重量級。本体だけでも17Kgなので箱と付属品を合わせると20Kg近くになります。
箱を開けると今時のSony製品にしては珍しく発泡スチロールを内部緩衝材とした梱包でした。
最近は省資源のために段ボールやパルプモールドを使ったものがほとんどで、こんなベタな発泡スチロールを見るのは久しぶりですが、さすがに製品の大きさ・重さと緩衝性能を考えると、まだまだ重量級オーディオ機器の緩衝材は発泡スチロールじゃないと駄目なんでしょうね。
上部には付属品とマニュアルが入っています。
電源ケーブルはかなりぶっといモノで、いかにも単品コンポらしい部品となっています。
リモコンは暗いところでの使用のための自照式フルリモコンと、簡易リモコンの二つ。マニュアルはさすがに機能豊富なAVアンプだけあって、ピュアアンプに比べるとページ数は多そうです。
一つ謎だったのは「GUIメニューリスト」。いわゆるXMBライクなメニュー構造を採用している5400ESですが、どうもこんなリスト表を見て操作する場面が思いつきません。
もう一つの重要な付属品が、自動音声補正機能D.C.A.C.の測定用マイク。
ちょうど人間の耳の位置にあわせた間隔で左右二つのマイクが備え付けられています。
これでテストトーンを測定して、ユーザーのスピーカーや部屋の特性に合わせた補正をかけていくわけですが、こういう一部品にもかっこいいデザインが施してあって、わざわざSonyロゴがエンボスになってるあたりは「さすがSony」という満足感があります。
発泡スチロールを取って、本体を取り出してみましょう。
本体上部には一枚の注意書きが貼ってありました。
内容はスピーカーケーブル装着時の注意事項。要は「下手につけて+/-をショートさせるなよ」というものです。
TA-DA5400ESは向かって左側に電源部があるため、持ち上げると左側が極端に重くなっていてかなりバランスが悪い感じがします。その原因の一つ電源部のEIコアトランスですが、上面のスリットから憧れだった「ES」ロゴが刻まれているのを見ると、「ああ自分はついにSonyのESを買ったんだなぁ」と感動を覚えます(笑)。
前面パネルはこんな感じ。
Sonyロゴはダイヤカット加工で、ブラックのパネルに入るヘアラインもXPERIAのようでかなり僕好みです。
VOLUMEノブがちゃんと金属製なのは5400ESの特権です(3400ESだと樹脂製。でも部品で手に入れることも出来るんでしたっけ?某e-SonyShopさん(笑))。
ひっくり返して底面はこうなっています。
音質向上のための偏心インシュレータが印象的ですね。
背面は7.1ch AVアンプらしく端子がぎっしり。
それでも一つ前のTA-DA5300ESに比べると、S端子関係がごっそりオミットされたので、かなりすっきりしたといえるかもしれません。
やはり壮観なのは入力6系統/出力2系統で8個も並ぶHDMI端子。5番入力端子が最も音の良い「for AUDIO」となっているのがわかります。
本来ならこの開梱直後に空き端子をカバーするコンタクトガードを取り付けるべきなんでしょうが、ふと冷静に考えるとこのアンプのアナログの映像/音声端子を使うことがほとんど無いことに気づき、「まぁこのままでいいか」と放っておくことにしました。
将来の話を含めこのアンプにつなげる可能性があるのは、
・LDプレーヤー(映像はアナログコンポジット端子/音声は光デジタル端子)
・DATデッキ(光デジタル端子か同軸デジタル端子)
・BDレコーダー(HDMI端子)
・テレビ(HDMI端子)
・PS3(HDMI端子/コンポーネント映像端子)
・SACDプレーヤー(HDMI端子/光デジタル端子)
・プロジェクター(HDMI端子)
・Walkman/iPhone(DMPORT端子)
あたりになるはずですが、ほとんどHDMI端子で済んでしまうんですよね。どうせならSonyもHDMI端子とDMPORTのコンタクトガードを出してくれればいいのに。
これでTA-DA5400ESの開梱は終了。続いてスピーカーの開梱に入ります。
今回僕がチョイスしたのはイギリスB&Wの小型ブックシェルフスピーカーCM1。
すでに発売から3年近くがたち(東南アジア自転車旅行中に発売の情報をキャッチし「これだ!」と思ったのが懐かしい)、グレードアップ版CM5の発売が近づいているシリーズですが、こいつの評価は既に定まっており各所で試聴しても僕の好きな明るい音を出すキャラクターなので、迷うことなくこいつを2ペア(4本)買うこととしました。
箱を開けるとまたまた発泡スチロール梱包(笑)
付属品は貼り付け式のゴム脚と、リアのバスレフポートに入れて音質を調整するためのスポンジが入っています。各国言語で書かれたマニュアルが結構お金かかった出来でビックリ。
仕上げは現在明るい茶色のローズナットと渋い茶色のウェンジ、新色のピアノブラックが選べますが、ピアノブラックの反射はシアターには有害なので、最も色の落ち着いたウェンジを選択しました。
一応カタログには「天然木化粧板仕上げ」と書いてありますが、なんかプリントパターンの疑いが…
ちなみに僕のところに届いたのは中国製でした。
大きさはかなり小さくBDのケースと並べてもこんな感じです。
こういう小さいスピーカーによるスピード感あふれた音が好きなので、鳴らすのが楽しみです。
サランネットはマグネット取り付け式で、取り付け用のくぼみが無いのは好印象。
僕はサランネット使わない派なので、このまま箱に戻してしまいます。
背面にはかなり大きなバスレフポート。空気の流れを整えるためディンプル加工がされているのが特徴的。
スピーカーケーブルの接続端子が二系統あるのは、ウーファーの逆起電力によるトゥイーターへの影響を軽減するための二重接続、いわゆる「バイワイヤリング」をするためで、
最初はシングルワイヤリング用に上下の端子をつなぐショートバーがくっついていますが、今回はバイワイヤリング用ケーブルを用意しているのでこれは不要、さっさと外してしまいましょう。
底面には純正スピーカースタンドと連結するためのネジ穴が切ってあります。
ただしスピーカースタンドは純正ではないのでこれは無視します。
続いてCMシリーズ用センタースピーカーCMC(CM Centre)を開梱。
ウーファーが二つあってCM1よりお金がかかっているんですよね。ちなみにこいつはイギリス製。
接続端子は背面向かって左にあります。
B&Wのスピーカーは奥行きがあるものが多く、このCMシリーズも大きさの割に奥方向が長いので、センタースピーカースタンドも考えないといけませんね。
最後はスピーカースタンド。今回はここを奮発しまして、KRYNA PROのマグネシウムスピーカースタンドMGT-60Sを4本購入しました。
中心となる支柱には減衰特性に優れたマグネシウム合金、天板と底板には鉄とアルミの合板が使われ、支柱内部に超微粒砂を封入してあるなどかなり贅沢なつくりとなっています。
箱から取り出したらまずはネジ式のスパイクを底板に取り付けます。
このスパイクの受け皿も用意しないとなぁ。
まだ音を出してないので、このスピーカースタンドの実力は未知数ですが、普通に手で叩いてみても金属的なカンカンといった“鳴き”は皆無でコツコツと鈍い音がします。これはかなり音響特性は良さそうですね。
というわけで、audioquestのスピーカーケーブルを含め開梱は全て完了。とりあえず今回購入したものを並べてみました。
う~ん、我ながら思い切った買い物をしたもんだ(^^;
しかし読者の皆さんも気づいていますよね、一つ足りないものがあることを…そう、○.1にあたるサブウーファーです。
サブウーファーはなかなか「これだ!」と思えるものが無く、最後までどれを買うのか迷ったのですが、最近になってB&WがCMシリーズ向けに新サブウーファーを発売することが発表されたため、こいつの発売を待っている状態です。
ですので、今回のタイトルにあるとおりしばらくは5.1chではなく5.0chでの運用となります。
しかし年末大掃除と平行してこんなことやってると、セッティングはいつ終わるかわからんなぁ。音の追い込みはまだまだ先になりそうだ。
次回は設置篇をお送りする予定です。
ものすごく思い切った・・・価格です(爆)
一気にやってしまうとはさすがですね。
by Riever (2008-12-30 12:46)
すいません、圧倒されて言葉が出ません(^^;;;
すごいなぁ・・・
不景気風を吹かせてるマスゴミに見せてやりたいです(爆)
by かつぽん (2008-12-30 16:21)
うわぁ・・・圧巻。凄いなぁ。何だか読んでいる私も、5.1ch運用になる日が待ち遠しいです(笑)
by as (2008-12-30 20:55)
重量級のエントリーですね。
あ、ボリュームつまみ、なくしてしまったらすぐに
お申し付けください。(^_^;)
by 店員佐藤 (2009-01-01 08:15)
やっぱ、バイワイヤリングですよねぇ。
それにしても壮観ですねぇ。
これでサブウーファーないってのも・・・・(^_^;;
早く発売になるといいですね。
by Virgo (2009-01-02 15:24)
akoustamさん、こんにちは&明けましておめでとうございます。いつもたいへん興味深く拝見させていただいております。
ほぼ同じタイミングで購入されたようで、非常に驚くとともに、嬉しく思っております。
私もTA-DA7000ESの後継機種を狙っていたのですが、このような経済情勢の折り、発売がいつになるか微妙なところですので、このタイミングにTA-DA5400ESとしました。
現在、100ページ近い取説と格闘しております。(^_^;)
これからakoustamさんがどのように音場を追い込んで行かれるか、非常に楽しみにしております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
by SOARISTO (2009-01-03 14:04)