ハードは進化、ソフトは退化 [Sony・TV]
Sony年末商戦向け製品発表Week、今日はテレビ関連が二つです。
防水対応でお風呂でもワンセグやラジオが楽しめる 最大約23時間のワンセグ視聴を実現したお風呂〈ブラビア〉ワンセグ 発売
~内蔵メモリーに最大約10時間分の録画が可能~
ハイビジョン放送に対応したスカパー!用デジタルCS放送受信セットなどを発売
深さ1mの水に30分沈めても問題ないだけの防水性能をもったワンセグテレビ、その名も「お風呂BRAVIA」が登場しました。
画面の大きさは4.0インチと今までのBRAVIAワンセグより一回り大きく、本体の大きさを活かして、電源も内蔵充電池と単3乾電池の併用で連続23時間視聴が出来るなど、「モバイルテレビ」と言うよりは「トランスポータブルテレビ」に近いハードウェア仕様になっています。
これはロケフリの祖先“エアボード”のころから言われていたことですが、女性を中心に「お風呂でテレビを見る」という行為は意外と浸透しており、機能・デザインとも明白に女性狙いといった雰囲気をかもし出しています。
ただそこはSonyだけあって、2GB内蔵メモリにEPGによる追っかけ録画まで対応するなど、機能的にも十分なものを持っているので、自分のライフスタイルに合う人なら大いに活用できる製品だと思います。
もう一方は、久方ぶりの東経124/128度(ノーマルなほうの)スカパー!チューナー、今回そのスカパー!がMPEG-4 AVC/H.264を採用したハイビジョン放送「スカパー!HD」を10月1日に開始するのにあわせ、対応チューナーを投入してきました。
BSデジタル放送とアンテナを共有できる東経110度「e2 by スカパー!」は、すでに一部チャンネルでハイビジョン放送を開始しており(ツール・ド・フランスは2年連続ハイビジョンで楽しませていただきました)、ここでより多チャンネルなスカパーもハイビジョン化されることで、日本国内のテレビ放送はそのほとんどがハイビジョン放送対応になります。
ただ現時点でHUMAX製のレンタルチューナーがDLNA(DTCP-IP)接続による、ネットワーク録画機能への対応を明言しているのに対し、Sony製の買い切りチューナーが録画への対応未定となっていることから、10月にあわてて買うのはちょっと怖い気もします。
こうしてテレビは、ハードウェアの飽くなき進化によって、見るための場所にも時間にも縛られなくなり、画質も大幅に向上して、多種多様なチャンネルから自分の見たいコンテンツが楽しめるようになったのですが、肝心の流れるソフトの質は地上波を中心に低下する一方です。
これは質的劣化の最も激しい地上波民放局の中でも、さらに最低レベルのアナウンサーが実況した極端な例ですが、いくら無料で垂れ流しているものとはいえ、あまりのひどさに唖然としてしまいます。
スポーツ中継はいつから、まともな日本語でさえない、ただのわめき声を延々と聞かされるコンテンツとなったのでしょう(しかし「潰れ役」を「汚れ役」ってコーラ吹いたわ(笑))。せっかく技術者が苦労してハードウェアを作っても、それで見れる中身がこれでは開発した甲斐もなくなってしまう気がします。
さすがの大手企業も、地上波テレビCMの費用対効果の低さに気づき始めたようですし、大衆娯楽がテレビ・映画に限らず多様となり、インターネット界隈では「ロングテール」という言葉に象徴される、ニッチ市場がビジネスになり始めた今、もはやターゲットが不鮮明で煮ても焼いても食えないような内容になった無料地上波テレビ放送は、速報性が要求されるニュース・情報系番組以外は滅び行く運命なのかもしれません。
ただ持ち運べるスカパー「モバHO!」は大失敗に終わりましたけどね(^^;
中身は良いんですよ。中身はまだ。
その中身をそのまま伝えてくれればいいのに、
変に上っ面をキレイにしようとするからタチが悪いという。
やっぱりスポーツ中継はNHKかスカパーなんだなぁ・・・
by かつぽん (2008-09-03 09:33)
スポーツ中継はもう見られないですよね、民放のは。
NHKがあまり好きではないのに、ご厄介にならざるを得ない状況でしたから、今回の五輪も。
なので、先月に限っていえば、おひねりを差し上げたいと、NHKに。
民放は無料なのに、捕らぬ狸の皮算用的、テロップやらなにやらでデコレーションしすぎなんですよね。
明らかに後からパッケージメディア出すから、本放送は適当でいいやなものも多いですし・・・
by Virgo (2008-09-03 12:19)
そうなんですよね。肝心のコンテンツが劣悪だから私はBRAVIAを買うことは一生ない気がします(爆)
テレビレス生活を5か月しましたが、不便することがないですからね(^^;;;
by Riever (2008-09-03 14:18)
確かに、日本はテレビを作る技術は世界トップクラスなのに、
番組の質はボロクソですね。
報道は真実を歪め、不信感をあおりまくり、バラエティは同じ芸人ばかりフィーチャーし、挙句の果てにはお払い箱。ドキュメンタリーは押し付けがましい感動に溢れています。
これじゃあ、GyaOやYahoo!動画に主役の座を奪われるのも時間の問題ですね。
それにしても、ちょっと前のテレビって、結構力の入った科学番組が多かったような気がします
「たけしの万物創世紀 」「特命リサーチ200X」とか、BBCと対等に張り合える(大袈裟かな!?)ぐらいの知的好奇心をくすぐる番組が
多かった気がします。
いま、これほど力の入った科学番組といえば、「サイエンスZERO」ぐらいでしょうか。
NHKは受信料もらってるだけあって、民法よりはましな番組を作ってくれます。(民放がひどすぎなだけかも。。)
最近では、「ザ☆ネットスター」にはまってます。民放じゃあそこまではっちゃけていてマニアックな番組、ありませんよねぇ。
もっと力を入れて番組を作ってくれ、日本の放送局。。。。
by Akihito(・。・) (2008-09-03 21:00)
はじめまして。いつも楽しく拝見しています。
スポーツ中継についての考え、同感です。
私はいつも競馬をTVの映像+たんぱラジオの実況で楽しんでいます。
少しズレがありますけど(^^;
by Sony好き (2008-09-03 23:27)