EMOBILE H11T Review 開梱篇 [携帯電話・EMOBILE]
実はNOKIA N95(X02NK)と一緒に買ってました。
EMOBILEの音声用端末H11Tです。
先月買ったExpressCard型データカードD02OPは、「一部のノートPCにおいて、ExpressCardスロット内のグランド用のピン(アースのための金属突起)にカードが干渉する(引っかかる)可能性がある」という、まさにありえない!?イー・モバイルな不具合を発生させ、販売中止・全回収されることになってしまいました。
しかも代替手段としてイーモバイルが用意したのが、PCカード型D02NE/CF型D01NXII/USB型D02HWへの交換というありえない選択肢。どうやら「無償で7.2Mbpsタイプに交換なんだから損してないだろ」ぐらいに思っているようで、ユーザーが何故わざわざExpressCard型を買っているのか、まるで理解していない会社のようです。ありえない。
で、当然ユーザーである僕のところにも電話がかかってきます、「どうするのか決めてくれ」と。
それはご他聞にもれず、担当した人への「ありえない」連呼大会となり、結局は「違約金無しで解約」という道を選択。ちょっとした冒険も兼ねて、自分でまた新たにH11Tを買うことになったというわけです(D01NXの白ROMが手元に残っている中、こんなものがサードパーティから出たのも大きかった)。
では早速開梱していきます。
箱の中は最近の日本のキャリア謹製携帯電話にしては珍しく、色々な付属品が入っていました。
充電用ACアダプタは100V-240Vのマルチボルテージ対応で、5.0V720mA出力という仕様ですが、同じような性能のFOMA ACアダプタ02より一回り大きく、先日買ったNOKIAのAC-5Uさえも上回ります。もうちょっと小さく出来なかったのかなぁ。
ワンセグ視聴時に置き台になるよう卓上ホルダは横置き型となっていて、これも無駄にでかい図体をしています。
しかもUSBケーブルがつながって、PCとシンクロ出来るクレードルになると言った気の利いた機能も無く、まさに典型的日本型携帯電話仕様なのにはかなり萎えました。
次に箱から出てきたのはイヤホンマイク。
N705iμと同じく、H11Tはイヤホンマイク端子を持たず、充電/データケーブル端子に接続するようになっていて、イヤホンは3.5φのステレオミニジャックが使えるようになっています。
ここにマイクとフッキングスイッチがあるので、自分の好きなヘッドフォンが使えるのはいいですが、オーディオリモコンが標準で付いてくるNOKIAに比べるとねぇ…
その付属してくるイヤホンは、いかにも付属品といった安物で、
ケーブルはY型となっています。
Walkmanで聞いてみましたが音は完全にドンシャリ傾向をしていて、低域が出なくてスカスカなNOKIAのヘッドホンよりはマシかなと言う程度、これを音楽聴くのに使おうとは思いません(H11Tは付属CD-ROMにBeatJamが入っている)。
付属品最後はUSBケーブル。
これは後々重要なアイテムとなってくるので、ちゃんと取っておきます。これは、USBケーブルさえ別売りの他キャリアよりはましかな。
本体は何のひねりもない使わない機能満載の回転二軸型で、「あぁ日本の携帯電話だなぁ」と鬱々真っ盛りな気分にさせられます。
でかい、分厚いに加え、デザインが無粋な四角四面なのも、より野暮ったさを強調します。
電池パックを入れるためにカバーを外すと、裏面全体が外れる構造なのにびっくり。
レンズ機構やスピーカーもむき出しになってしまいます。
ステレオスピーカーもカメラもいらないんだけどなぁ…
SIMカードは電池下に収納する構造。
ここで最初で最後になるであろう記念撮影をします。
左の黒いSIMが「データ+音声契約用SIM」、右の赤いSIMが「データ専用契約用SIM」です。
本体開けてもやっぱり何の変哲も無いデザイン。
回転させて画面を表に向けることも出来ますが、
ワンセグアンテナともども、永久に使わない機能だな(笑)
というかですね、そもそも僕のH11Tはワンセグは「使わない」ではなく「使えない」状態になってます。
イーモバイルは音声サービスの開始と同時に、EMnetといういわゆる「iモード」「EZWeb」「Yahoo!ケータイ」に相当するネット接続サービスを300円/月で提供していますが、いまさら携帯電話でしか使えないメールアドレスをもらったり、携帯電話専用Webサイトなんて見る気も無いので、全く契約しませんでした。
ところがこのEMnetを契約しないと、何か操作をするたびに、
このようにネットワーク自動設定を促され、H11Tがネットにつながろうとします。しかしEMnetを契約していないとそもそもネットワーク自動設定が出来ないというありえない端末仕様のため、この画面を回避することは100%不可能なのです。
ですからワンセグを立ち上げようとすると、「ネットワーク自動設定→設定失敗→機能立ち上がらず」となってしまい、月額300円の契約をしないとワンセグ視聴不可能ということになるわけです。
いやはや最初から見る気が無い僕は笑い事で済みますけど、このイーモバイルのありえなさ加減、呆れ返って言葉も出ません。
ちなみにキーバックライトは白、
まぁこのキーもあまり触ることはないだろうな。
左側面は上から赤外線ポート、microSDスロット。
右側面はデータ端子、シャッターキー、チャンネル切換キー、音量キーとなっています。
これらの中で唯一お世話になるであろうデータ端子は、比較的丈夫なパーツでカバーが本体と連結されています。
ここにUSBケーブルをさして、
常時このカタチで運用する予定です。
というわけで音声として使う気のない音声端末H11Tの開梱篇をお送りしてきましたが、さすがはイーモバイル、開梱している最中も「ありえない!?イー・モバイル」という言葉がとまらない素敵な仕様のオンパレードでした。
本来イーモバイルには新規参入企業として、主要三キャリア(三馬鹿キャリア)とは違う路線を期待していたのですが、違いを打ち出せているのは「PCも含めてデータ定額」の一点だけ。特に端末に関してはただの日本型キャリアでしかなく、これではわざわざ他キャリアから乗り換えてくるユーザーなんて、微々たる数しかいないと思います。
周波数割り当ての問題があって一筋縄ではいかないでしょうが、海外と端末を共通化して日本型端末は捨てるぐらいの覚悟がないと、イーモバイルの音声サービス用端末は魅力的なものは期待できそうもありません。
さてイーモバイルをデータ通信にしか使う気のない僕が、何でこんなH11Tなんて買ったのか、その答えは…
See You Next Time!
すごいですね。こんな箱デカいんですか。
by koudai (2008-04-30 00:18)