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NTTDoCoMo N705iμ Review 外観篇 [携帯電話・NTT DoCoMo]

というわけでN705iμレビュー、本日は外観篇をお送りします。

この手のデジモノを買ってきて一番の楽しみは、自分のものになった製品の箱を開ける瞬間なのですが、今の日本の携帯電話販売の方法では端末と回線が一体化しているために、自分で開ける前に店員が開けて電池やSIMカードもはめ込んでしまうので、たいてい「今からお使いになりますよね?」と本体を無造作に渡されて、開ける楽しみは全く無い状態です(その渡す側の仕事もやってたんですけどね(^^;))。

ですので各キャリアが用意する箱も、パッケージングとか外観からしておざなりで、AppleやSonyのような「おもてなしの心」のかけらもありません。

それでもこの世代から箱が大幅に小さくなり、DoCoMoには資源の無駄を避ける意思はみえるようになったので、少しずつ良い方向ではあるようです。

本体と電池パックは取り出されているので、箱をあけるとこんな感じ。

下にマニュアル類とナップスターのちらし、ドライバCD-ROMが入っています。

マニュアルは機能の少ない705iでも400ページを超えていて、これが905iシリーズだとどんなもんだろうと心配になってしまいます。まぁ過去にNEC系の操作体系を持った機種は、3機種(N502i/N2001/P2101V)経験しているので、おそらく読むことはないまま終わると思います。

ハードウェアで一つ付属しているのが、「外部接続端子用イヤホン変換アダプタ(試供品)」。

薄型化を進めた結果、ついに平型イヤホンマイク端子すら搭載できなくなったので、充電/データケーブル接続端子に変換アダプタをかませて、3.5φのステレオヘッドフォン/イヤホンマイク端子と、平型端子が付くようになっています。

しかしさすがは保証対象外の試供品、シルバー/ブラック/レッドの3色で展開されているN705iμなのに、色はなぜかホワイトで、いざつなぐと恐ろしく浮いた存在となってしまいます。

なんだこりゃ…

そしてそれ以上に問題なのが、この接続端子カバー。

なんと直径1mmにも満たないような細いゴム系の素材でつながっているだけなのです。これを充電したり音楽聴くたびに開閉していたら、すぐに切れてしまうのは間違いなし。いくらナップスターに対応しているとはいえ、これで音楽を聴くなんて…だからBluetoothをつけろとあれほど(怒)

そしてこれからN705iμの購入を検討されている方、卓上ホルダは購入必須オプションと思ったほうがいいです。僕はこんなこともあろうかと買っておいて助かりました。あの接続端子カバーは本当に怖くて二度と開けられません。

ちなみにmicroSDカードスロットのカバーは、もうちょっと太めのもので連結されています。

こちらは一度入れてしまえばそれほど頻繁に開け閉めするものではないので、心配はいらないでしょう(カメラもそれなりの性能ですしね)。

では本体の外観から。

背面部はステンレス製で、色によって微妙にフィニッシュが変えてあります。

レッドはグロス仕上げとなっており、光が当たると明るめの赤で反射します。少し黒味がかった赤の(小豆色に近い?)樹脂素材部の塗装とはかなり違うのでそのコントラストの違いを楽しむデザインコンセプトなんでしょう。

これがブラックになるとステンレス部はマット仕上げで反射が少なくかなり落ち着いた感じ、シルバーはヘアライン仕上げなのでサイバーチックな感じになります。

薄さ優先で背面液晶は無く、“マイシグナル”という赤色LEDがマトリックス状に仕込んであるので、それがイルミネーションや時計表示を行います。

このマイシグナルPCにソフトを入れると自作できるとのことで、暇があったら作ってみても良いかもしれません。プリセットされている発光パターンは公式サイトでご覧ください。

N705iμの最大の特徴は9.8mmという本体の薄さ。厚さ20mmのSO902iは言うに及ばず、9.4mmのW880iにもひけをとらない薄さとなっています。

スペック通りわずかにW880iのほうが薄いですが、ストレートのW880iに対して、N705iμは折りたたみなのですから、NECの薄型化技術は素晴らしいものがありますね。ていうかソニエリはなぜこのW880iの高密度実装技術を日本向けに投入しないんだ…

上の2枚の写真でわかるように、N705iμのストラップホールとマイクは底部にあり、赤外線は液晶部のトップにあります(この薄さに赤外線のLED仕込んであるってすごいな)。また開閉時に手が掛かりやすいよう、ボディ側面にはテーパーがかけられていて、閉じるとVAIO type BXのようなΣ状になっているのもわかりますね。

本体で唯一9.8mmを保てなかったのがアンテナ部。

このように一段盛り上がっていて、ここだけは厚さが2mmほど増になっています。

置くとちょっと斜める。

N705iμはワイドディスプレイもあって、本体のフットプリントそのものは大きくなっているのですから、そこにアンテナをつけてフラットなボディに出来なかったのか?とは思います。アンテナの数は少ないのに(W880iがW-CDMA/GSM/Bluetoothの三つのアンテナが入っているのに対し、N705iμはGSM/Bluetooth非対応。ただしFelicaアンテナあり)。

電池面はマットな黒塗装。余計なシールが貼ってあるので(怒)さっさとはがします。

この裏の電池カバーがペラペラの一枚板をしていて、スライドではなく、何箇所もの爪をパチパチはめ込んでいくタイプなので、電池カバーの開閉はかなり面倒なことになります。

SIMカードの出し入れを頻繁に行う僕にはこれが一番痛い。

電池は650mAhとかなり容量少なめ。

薄型化のための専用設計なので、NECのFOMA19種類目の電池パックとなっており、ここらへんの部品共通化によるコスト削減意識の差が、ソニエリを除く日本メーカーと海外メーカーの差に繋がっていくんですよね。携帯電話に限らずどうしてこう日本メーカーって標準化とか共通化の意識が低いんだろう…

電池パックの薄さは、W880iで使われているSonyEricsson標準バッテリーBST-33(容量950mAhのリチウムポリマー)とほぼ同じです。

カメラは200万画素。マクロは手動切換タイプです。

P705iμと違って出っ張りなしでレンズユニットを埋め込んだのはさすがですね。

本体薄型化に最も貢献しているのはなんと言ってもメイン液晶。

3インチフルワイドWQVGAという大型の液晶でありながら、この薄さです。

これは樹脂とステンレスを重ね合わせて貼り付けることで、薄さと剛性の両立を実現したハイブリッド筐体の威力によるもの。全体にパーツの接合線が見えにくいデザインとなっているのも、よくがんばっていると思います。

液晶を開くととにかくでかい!

画面の大きさの違いは一目瞭然です。

薄さと画面の大きさ確保のためにテレビ電話用インカメラが無いのも好印象ですね。

キーはいわゆるシートキーで、キー面は凹凸がないフラットな形状となっています。

キーバックライトは赤。

本体色とマッチしていてこれもGoodです。

ただキーは大きく縦長に分散配置されているので、メールなどを打つときは親指が上下に頻繁に移動することになり、コンパクトなスペースに密集してキーがあるSO902i/W880iに比べ、打鍵速度は大幅に低下しました。

ここらへんはキーの押し間違いやすさとトレードオフの関係にあるので、一概にコンパクトにすればいいものではありませんが、ストレート派からみると、やはり折りたたみはメールが打ちにくく感じます。

 

以上N705iμの外観を見てきましたが、印象としては「薄いがでかい」といったところでしょうか。なんというかアニメ「トムとジェリー」じゃありませんが、普通の携帯電話を重しでつぶしてペラペラにしたような感じです。薄いことは薄いのですが、折りたたんだときのフットプリントがW880iより大きいので、N703iμやN704iμにあった「小ささ」は感じないのです。

男が胸ポケットにいれるための薄さを実現した携帯電話としては及第点であっても、かばんの中の荷物を減らすためにコンパクトな携帯を求めている女性にはあまり受けないかもなぁと思います。

機能的にも果たしてフルワイドディスプレイが必要かどうか疑問も残りますし、次回作は「薄くてかつコンパクト」という方向のほうが売れるかもしれませんね。


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コメント 4

私もN705iμ買いました

>薄くてかつコンパクト
自分もそれ思いました。N705iμに限らず最近の日本の携帯はどんどん縦長になっていく一方で困ったものです。
トータル的に見てN705iμには満足してますけどね^^
by 私もN705iμ買いました (2008-02-17 02:12) 

店員佐藤

アルミテーブルかっこいいですね~!!
これ、写真撮影するときとか、なにか変わった
技とか使う必要あるんですか!?
(って、観点がぜんぜん違っててごめんなさい。)
by 店員佐藤 (2008-02-18 15:01) 

かつぽん

普段ジーンズの後ポケットに入れっぱなしにしてる
僕には、折る可能性1000倍って感じの薄さですね(^^;;;
by かつぽん (2008-02-20 10:05) 

はるちー

はじめまして。
私はamadanaのN705iを買ったのですが、携帯本体は別として、箱を取り出して開けた瞬間からの数々のツッコミが同じで思わずコメントを書いてしまいました。卓上ホルダー買っておいてよかったー!、余計なシールに怒!のツボも同じです。箱もスタイリッシュでないことに笑ってしまいました(笑)。店頭ではN705iμもカッコいいなあと眺めていたのですが、ストラップホールはないと思っていました。実はあったのですね!気が付きませんでした。
by はるちー (2008-02-21 00:35) 

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