VAIO type R master Review HDD増設篇 [Sony・VAIO]
VAIO type R master レビュー。今日はHDD増設篇をお送りします。
前回のDDR2メモリモジュールもそうでしたが、HDDもどんどん価格が下がっており、GB単価がもっとも優れている500GBの3.5インチHDDだと、秋葉原のパーツ系ショップではSATAタイプで10,000~15,000円前後、Western DigitalのWD5000AAKSにいたっては10,000円を切っている状態です。
しかしSonyStyleでOWNER MADEすると、ベースとなる250GB×1に対し、250GB×2=500GBが+18,000円、500GB×2=1TBが+56,000円、500GB×4=2TBが+126,000円という恐ろしい値段になってしまうので、これも自力でやってしまったほうがダントツに安上がりで済みます。
となればOWNER MADEも250GB×1で注文してしまえばよかったのですが、貴重なデータを入れるデータドライブはともかく、システムドライブなら多少信頼性が落ちても高速なほうが快適だろうということで、250GB×2のRAID0にして、c:ドライブ500GBのみという構成にしておきました。
で、まずは500GBのHDDを一つ増設して合計1TBにするために、メモリと一緒にHDDも買っておきました。買ったのはSeagateのST3500320AS(7200rpm/1プラッタ250GB×2の2プラッタ/キャッシュメモリ32MB)。13,500円で手に入れています。
type R masterのHDD増設はメモリ以上に簡単で、ネジを外したりすることなく、メインユニットの前面からベイにアクセスすることが可能です。
ここでちょっと外観篇の続きを。
type R masterの前面には4つのUSB端子と一つのiLINK端子(4ピン/S400)があり、アナログチューナーボードを選択した場合には、RCA端子でコンポジット映像入力とステレオ音声入力がつくことになります。
まずは縦置き時に上にくるフロントパネルのリリースボタンを押して、
フロントパネルを外します。
このフロントパネルがすごくお金がかかってまして、
前面のヘアラインの入った部分は、角度によってブラック-グレー-シルバーと微妙に色が変化するようになっています。
VAIOロゴも美しいミラーロゴ(これルミナス?)
写真には撮っていませんが、パネルの裏面も騒音減少のために計算された形状と、ヘルムホルツ共鳴を生み出す穴があけてあるなど、さすがSonyというべきお金のかけ方には感心しました。
フロントパネルを外したら、HDDユニットのカバーの下にあるレバーを押して、
カバーを開けます。
レバーはこんな感じでプラカバーを止めるようになっているんですね。
プラカバーの下には金属のカバー、
これもネジなしですぐに外れます。
こうして4段重ねのドライブベイが出てきました。
上の2段には出荷時に250GBHDDがすでに装着されているので、下の2段があいている状態。すでに電源ケーブルとSATAケーブルが未使用のベイにも引き回されているので、それをどかして、
右側の黒いストッパーをずらすと、HDDケースのレバーが飛び出してくるので、
このレバーをつまんでケースを外にひっぱりだします。
ここまでネジは一本もなしですが、このケースにHDDユニットを入れるためにはケースのネジ4本を外して、ふたを開けなくてはいけません。
ケース内部は静音のためにダンパーとなるゴムが全面に貼り付けられています。
HDDを用意してこのケースにいれるわけですが、
HDDはゴムをクッションにしてケースに収まるので、ネジ止めをする必要すらありません。
あとはケースにふたをして、再度4本のネジを固定。ベイにケースを差し込みます。
最後は電源ケーブルと、SATAケーブルを確実につないでフタやパネルを元に戻したら完了。
電源を入れると、まだフォーマットが終わってないのでドライブは出てきませんが、システムプロパティなどで接続そのものが問題ないことは確認しておきます(このときうまく認識されていないときは、ケーブルの差込みがうまく行っているかを再確認しましょう)。
フォーマットは「コントロールパネル」→「管理ツール」→「コンピュータの管理」→「記憶域」→「ディスクの管理」とたどっていって、
ここでディスク1にフォーマットをかけます。
パーテーションは自由に切れますが、僕はこのドライブをSonicStage専用で運用するつもりなので、500GBをそのまま1ドライブとしてフォーマット。
フォーマットが完了すれば、普通のドライブとして認識されます。
500GBといっても1024単位ではなく1000単位でのギガバイトなので、システム上の実容量は465GBということになります。これでこのI:ドライブにAALでアルバム1000枚分ぐらいは入る予定。僕が持っているのは500枚分ぐらいですから、このドライブが現役のうちに満タンになることはないと思います。
というわけでうちのtype R masterは、3GBメモリ・1TBHDDというハイパワーな状態になりました。追加投資に+19,000円ほどかかってますが、それをSonyStyleに頼むと+96,000円ですから、自力で出来ることを自分でやるだけで大幅にコスト削減が実現するのは、type R masterの一番良いところだと思います。いやその19,000円も…ゴッホゴッホ(>_<;)あれ?風邪ですかねぇ。
次回はディスプレイ調整篇をお送りする予定です。いやこのディスプレイ眩しすぎて…
おや、私の風邪がうつってしまいましたか?(^_^;)
お大事にどうぞ!!
by 店員佐藤 (2008-01-05 13:52)
二つほど気になったのですが、ひとつはtype R masterのHDDは全部で6つ積めたはずだったと思うんですが、私の勘違いですかね?
光学ドライブに2つ取られるので、それも含めて6ベイ、という解釈ですか?
もうひとつはRAIDなんですが、Cドライブは250GBx2のRAID0、もうひとつ(今回はIのようで)は500GBx1のRAID無し、といったように、HDDの数さえ合っていればパーティションごとに決められると言うことで良いのでしょうか。
私はシステムはRAID0、データはRAID1にしよう(本当はRAID10にしたいのですが対応していないようなので)と思っていたので、ずっと気になっていました。
>僕はこのドライブをSonicStage専用で運用するつもりなので、500GBをそのまま1ドライブとしてフォーマット。
500GBを全て音楽ファイルで埋め尽くすおつもりですか。すごい(^^;;
でも、埋まらないと言っているといつの間に全ての容量を使い切ったり、ということになったりしますよね。
最後に、「不自然な」風邪にはお気をつけ下さいね(笑)
by Riever (2008-01-05 20:47)
写真になってない、パネルの裏側が妙に気になるのは私だけ(^^;;)
by Virgo (2008-01-07 23:49)
>店員佐藤さん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。
どうもC-TECで買い物をすると風邪でしゃべれない秘密が増えてしまって(^^;
by akoustam (2008-01-15 02:36)
>Rieverさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。
残りの二つのHDDベイがどこにあるかはメモリ増設篇に書きましたよ~。アクセスユニットにある光学ドライブは5インチベイですが、ここに3.5インチHDDを入れるためのアダプタも世の中には存在するので、type R masterは合計8ベイあるという解釈でもいいかもしれません。
もうひとつのRAIDですが、ドライブごとにRAIDありなしが設定できます。type R masterにはRAID設定をするためのソフト「Intel Matrix Storage Manager」がインストールされているので、いとも簡単にRAIDを構築することができますし、RAID10にすることもできます。
たとえばRieverさんがR masterを買われて、システムドライブとは別にRAID10を安く構築したいのであれば、
1.オーナーメードでは250GB1ドライブ構成で購入。
2.同じ容量・同じ型番のHDDを4台購入。
3.1番から4番までのSATAベイに4台のHDDを増設(ソニスタで最初についてくるHDDは0番ベイに接続されてます。4,5番ベイはtype R masterの中にあるシャドウベイのこと。)
4.Intel Matrix Storage Managerで4台のHDDを一つのアレイとしてまとめ、RAID10を構築するよう設定。
となります。これでもし別途購入するHDDが500GBであれば、システムドライブがノーマルな250GB、データドライブがRAID10の1TBという環境が出来上がるというわけです。
by akoustam (2008-01-15 03:09)
>Virgoさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。
パネル裏はこちらの記事でどうぞ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1003/ubiq167.htm
by akoustam (2008-01-15 03:11)
>残りの二つのHDDベイがどこにあるかはメモリ増設篇に書きましたよ~。
先日のメモリの記事を初めて読んだときに「HDDの奥にあるのか・・・面倒そうだな」なんて思っていたはずなのに、3歩歩いたら忘れてしまうほどの記憶力の無さですね、私(^^;;;
HPやカタログではRAID 10の対応は書いていなかったはずですが、ちゃっかりちゃんと対応しているんですね。
・・・システム(C)はSSDのRAID 0、データは(現状)1TBのRAID 10というとんでもない妄想が可能だと分かったのでR master買いたいです!
SLIが積めなくともnVidiaならGX2系は積めるはずですし、そう考えるとATXやフルサイズBTXでなくても十分買う価値がありますね。
マザーの規格に関してもNehalem出てから変わる可能性もありますし、後は私が買えるほどの経済力を持つまで、type R masterが販売継続していることだけですね。
私のためにわざわざ詳しい説明ありがとうございました。
by Riever (2008-01-15 21:44)