VAIO type R master Review メモリ増設篇 [Sony・VAIO]
VAIO type R masterレビュー、今日はメモリ増設篇をお送りします。
開梱設置篇で書いたように、今回僕がオーダーしたtype R masterは、メインメモリが1GBしかありません。Vistaを使うには最低2GBは必要と言われているのに、なんで1GBなんかにしたのか。その理由は今やimpressの記事にまでなってしまうほど下落したメモリ価格にあります。
SonyStyleでVGC-RM93USのOWNER MADEを行うと、ベースとなる1GB(512MB×2)に対し、2GB(1GB×2)に増設すると+18,000円。3GB(512MB×2+1GB×2)への増設にいたってはなんと+40,000円もします。
ところが今秋葉原に行って、type R masterに適合するPC2-6400(DDR2-800)メモリモジュールを探すと、1GBのノーブランドバルク品が2000円以下、メーカー品でもデュアルチャネルで二枚挿しするための1GB×2のパッケージで、6000円以下というのがざらにあります。Sonyの保証があるという安心感のためとはいえ、自分で1GB×2を買ってつけたら最低+4000円で済むのを、+40,000円にする意味はないなぁということで、1GBでオーダーとなったわけです(正直メモリなしで販売してくれたほうがいいぐらい(^^;))。
だいたいtype R masterを買うような層は自分でやる人が多いでしょうし、わざわざユーザーが自分で増設しやすいような筐体設計になっているのですから、なんで+40,000円なんて価格設定にしたのかはなはだ疑問です(しかもそれをメモリアップグレードキャンペーンで+30,000円にして、「10,000円オトクになりました」ってやった時は、さすがに失笑しかでませんでした(;´Д`))。
そんなわけでtype R masterが届く前に秋葉原に行って買ってきたのがこれ、
CFD販売のPC2-6400(DDR2-800)1GB×2パッケージです。ちゃんとメモリーメーカー側の保証があり、JEDECに準拠したこれでも5300円しかしません。
では早速取り付けと行きたいところですが、メインメモリ1GBのときにパフォーマンスがどれほどあるのか、エクスペリエンスインデックスで確かめてみましょう。
1GBメモリ時の総合評価は4.5。
明らかにメインメモリが足を引っ張っているのがわかります。実際Vistaを操作していても、明らかに「遅い」と感じる場面が多く、2GBメモリのT-ZERO 505のほうが快適に動くくらいです。
これではお話にならないのでtype R masterのメインユニットを引っぱりだして増設開始です。
メインユニットの箱を開けるのは非常に簡単。まずは天板を止めている背面の二本のネジを外します。
(赤丸で囲んだ二本が止めているネジ)
ネジが外れたら背面左上に指がかかるようなくぼみがあるので、そこに手をかけて天板を引っ張ります。
すると「ガチッ」という音とともに天板が手前にずれ、あとは上にひっぺがすだけの状態になります。
天板をあけてメモリモジュールスロットの場所を探します。
type R masterのメイン基板のフォームファクタは、なかなか流行らないmicroBTXですが、メモリスロットは右上にあるCPUの巨大なヒートシンクの右隣にありました。
ここにアクセスするには、右手前側にあるシャドウベイ(ここに3.5"HDDをさらに二つ内蔵することが出来る)を外さなくてはいけないようなので、シャドウベイを止めてるネジを外します。
(赤丸で囲んだ二本が止めているネジ)
これでシャドウベイが外れて、メモリスロットにアクセスできるようになりました。
4本のスロットのうち、青い2本には512MBメモリがささっており、黒い2本が空きスロットとなっています。
黒いスロットの両端にあるクリーム色のロックレバーをあけ、メモリがささる状態にしたら、
方向を間違えないように端子の切り欠きをあわせて、ロックレバーが起き上がってモジュールを挟み込む状態になるまで、モジュールをスロットに押し込みます。
しかし奥側のスロットはケーブルが邪魔でうまく押し込めません。
そこでケーブルをよけながら手をいれ、「グッ」と押し込んで装着完了。
あとは手前側のスロットにもメモリを装着したら、開けたときと逆の手順でシャドウベイと天板を取り付けて終了です。
早速電源を入れてちゃんと認識できているかを確認。
問題なくメモリが3055MBになってますね。エクスペリエンスインデックスは情報更新をしていないので、まだ4.5のままです。そこで最新の状態に更新すると結果は一気に向上。
メモリのスコアが4.5→5.5となり、今度はグラフィックス(GeForce 8500GT)が最低スコアの4.8ということになりました。
実使用上のパフォーマンスも目に見えて改善し、まったくストレス無くVistaが動くようになり、「遅い」「遅い」と悪評を言われてるVistaも、ここまでのスペックのPCならば快適なOSになるもんだと実感できます。僕的にはtype R masterでならVistaはまったく問題なし、XPから乗り換えて良かったとまで思いました。
とメモリ増設篇をお送りしましたが、やはりVistaは「3GB以上のメモリ推奨」ですね。
現状VAIOにプリインストされるVistaはすべて32ビット版のため、最新のCPU+チップセットにして、メモリを積めるだけ積んでも結局は4GBまでしか認識できません。その4GBもシステムにとられる領域を考えると3.2GBぐらいが限界ですから、64ビット版Vistaを使う人でもない限り、4GB以上のメモリは不要でしょう。
今後あのバカ高いDDR3メモリが下がってきたり、DDR2のメモリ市況全体がどのように動くかわかりませんが、もはや底値といってもいいぐらいまで下がった今はメモリ増設の大チャンスだと思います。Vistaに限らずXPを使用しているユーザーも、今のうちに限界までメモリを増やしておくといいかもしれません。
次回はHDD増設篇をお送りする予定です。
おー、メモリ増設されたのですね。全部で3Gか、うらやましいです。私のところは、2Gです。キャンペーンやってたので無料だったので、Sonyでやってもらったような気がします。どうだったかな?なんて、考えながら読ませていただきました。
このマシンって、かなり快適にVistaが楽しめますよね。では、では。
by Dan (2008-01-02 20:23)
type R masterはmicroBTXなんですか・・・
そういえばPCI Express x16も一本でしたっけ・・・って、私はどこまでスペック追求したいんでしょうかね(^^;
やはりメモリは3GB要りますよね。HDDを少なくしたのもメモリと同じ理由でしょうか。
いったい何GBのHDDが登場するのか楽しみです。
by Riever (2008-01-02 22:43)
メモリの2GBと3GBだと差がやはり体感的にありますか?
TZ505で2GBのVistaを使われているんだと思うので
その差があるというのは興味深いです。
昨年もそうでしたが、年末になるとメモリの相場って
大きく下がるんですかね?(^o^)
by 店員佐藤 (2008-01-03 08:51)
>Danさん
コメントありがとうございます。
記事にもあるとおり、32ビット版ではこれ以上積んでも意味無いですから、限界の3GBまでいっとけって感じです。これならVistaも十分快適ですね。
by akoustam (2008-01-08 13:22)
>Rieverさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。
ATXよりエアフローが良くできてるんで、BTXの方がこういう構成を取りやすいんだと思います。PCI Expressはどうせすぐに2.0が出てきますし、3Dゲームとかはやらないので、x16が1レーンで十分という判断です。
by akoustam (2008-01-08 13:25)
>店員佐藤さん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。
ああ2GBと3GBの差は測っていませんでした。ただ少なくともVistaに1GBはあり得ないということはわかりました。Vistaが遅くて不快という人はまずはメモリをガシガシ増やすべきかと思います。
2007年は季節関係なくどんどん下落していきましたね>メモリ相場
by akoustam (2008-01-08 13:27)