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ecoms アルミ家具レビュー GridShelf篇 [買ったモノ]

そもそもの発端はこのカタログ写真でした。

 

VAIO type R master フォトギャラリー

その昔「安物買いの銭失い」を体現した某社のディスプレイをレビューしたときに、自分の部屋をお恥ずかしながらほんの一部だけ公開したことがありますが、6畳一間の安アパートだったあの部屋では、PCに大きなスペースを割くことが出来ず、ローテーブルの上にVAIO GRを置き、ソファーに座り腰をかがめながら使うという、何とも体に悪いことをしていました。

その後、100インチシアターの構築を目指して1LDKである今の部屋に引っ越したことで、状況は一変。パソコンはパソコン用の部屋、テレビやオーディオはリビングに置くことが出来るようになり、広大なスペースを使って、ちゃんとした机と椅子にデスクトップPCを設置することも可能となったのです。

しかしそこではたと困ったのがPCデスクの選択。

どうせ使うなら心地よく作業が出来るような大きくてかっこいい机が良いし、やたらめったらある本やBD/DVDを整理する棚なんかも一緒に欲しい。しかし予算は限られているわけで、僕のこのわがままな願いを叶えてくれるような“これ”という製品に巡り会うことはありませんでした。

そんなときに出会ったあのtype R masterのカタログ写真。

『そうか、木じゃなくてアルミの机ならかっこいいかも!』

その日から“アルミデスク”“アルミヘアライン パソコンデスク”等の用語を並べてネット検索をしたり、インテリア雑誌なんかも読んだりしましたが、type R masterのカタログのような机はほとんど見つからず、見つけてもとんでもない値段がついていたりで、時間だけがどんどん過ぎていく状態が続いていきました。

その後VAIO GRが完全に壊れ、デスクトップPCの買い換えを急がねばならない中、半ばあきらめかけていた僕は、本当に偶然に一つの会社のサイトを見つけます。

アルミを用いた建築、建材、インテリアの専門ブランド ecoms (SUS株式会社)

もともとはFA装置などの機械メーカーのようですが、自前のアルミ加工技術を利用して、アルミ建築や建材もやっている会社だそうです。

このecomsの主力商品が、アルミ押出材の基本パーツを組み合わせることで、思い通りの棚を作ることが出来るシステムシェルフ“Grid Shelf(グリッドシェルフ)”。何ヶ月か前にいわゆるモノ・物欲系雑誌に、このGrid Shelfが取り上げられていたことも見つけてから思い出しました。

そこで僕を惹きつけたのが、同じアルミ押出材を使った“ALmesh-table(アルメッシュテーブル)”です。これなら天板は押出成形によるヘアラインだし、天板の大きさや脚の高さも1mm単位でオーダー可能なのに、価格は4万円前後と十分僕でも手が届きます。

早速自分の部屋でとれるスペースと収納したいもの、その他家具の配置から、棚と机の大きさを導き出し、11月末にecomsさんに注文の電話をすることにしました。

そこでは大まかな希望と予算を伝え、1週間ほどして見積書が送られてきます。

今回の僕の予算は9~10万円。幅160cmのALmesh-tableと幅140cmのGrid ShelfをL字型に並べ、高さをGrid Shelfの71cmで統一することで一体感を出したいという希望だったのですが、組み立てを頼まず自分でやることで、設計費+製作費+運送費のみに絞込み、それをあわせた額がしめて97,003円となっていました(内訳は棚が41,984円、机が42,400円、静岡の本社から神奈川の自宅への運送費が8,000円、全て税抜)。

これで銀行振込を行い注文確定。程なくしてPDFファイルで詳細な設計図が送られてきます。

確認して問題なければ製造開始、2週間ほどでわが家に届きます。

それがこれ、

Grid Shelfのパーツ一式です。

基本となるI字型が44個。

角にくるL字型が4個。

真ん中に来る十字型が3個。

下・側面・上で支えるT字型が8個です。

あくまで大きな建築材の延長なので、小さなSony製品のような精緻な感じではないですが、全てアルミのヘアラインが入っていて仕上げはなかなか。

どのパーツにも共通した溝がついています。

この各パーツを固定するのが止めネジ。

直径5mm、長さ16mmのステンレス製で、2.5mmのアーレンキー(六角レンチ)で回します。

 

では早速組み立て開始。作業に必要なのはレンチ一本だけです。

まずは各パーツに刻まれている溝。これが絶妙なカタチをしていて、

パーツ同士を向かい合わせ、

組み合わせることで、このように接合します。

設計通りの数を合わせて土台を作り、

ネジ止めしないで、仮り組みを完成させます。

しかしこの仮り組みの状態ではまだ各パーツの接合はガタガタ、とても使い物になりません。

これを強固に固定するのがステンレスネジです。先ほどの接合部の真ん中には、パーツを組み合わせることで丸い円状の穴ができますが、これがネジの直径よりも微妙に狭くなるようになっているので、

ネジを回し込んでいくと、上下左右にパーツが押されていき、お互いが圧着していくという仕掛けになっているのです。

パーツ側は柔らかいアルミなので、あらかじめネジ溝が作られて無くても、固いステンレスネジの回し込みによって削られながら、その場でネジ溝が出来ていくわけですが、それはつまりアルミを削るほどのトルクでネジを回しこまなくてはいけない、ということと同義なわけで…まぁとにかく結構な力がいるんです。

それを細い2.5mmの六角レンチを使って手作業で行うとなるともう大変。しかも僕が注文したサイズの場合、取り付けなくてはいけないネジが表面だけで66カ所。裏側も同数のネジを取り付けるので、合計で132カ所!ecomsの営業さんが「akoustamさんは電動工具はお持ちですか?」と念を押してくるわけです。こんなの人間一人の力じゃやってられん!

と言いつつ、なんとかかんとか表面全てのネジを取り付けて、Grid Shelfを起こして裏返します。

ここまでで作業開始から4時間半…(ToT)すでに指先は感覚がなくなり、腕は筋肉痛。長時間中腰の姿勢が続いたため、腰痛も発生してしまいました。というわけで届いた当日は完成を諦め、ここで作業を中断。「もうダメ!寝る!」とふて寝をして次の日を迎えます。

翌日さらに4時間かけて全132カ所のネジ取り付けが完了。壁によせて設置も完了です。

おお、かっこいい!さぁ次はテーブル、テーブルと…ってこのネタ次回に引っ張るんかい!(笑)


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コメント 7

蔵三

ところで…肝心のブツの到着は?
ご紹介を楽しみにしています!
by 蔵三 (2007-12-24 17:38) 

mio

こういうのって、たのしいですよね~
仕上がりがたのしみ・・・・
by mio (2007-12-25 00:48) 

店員佐藤

これはコダワリの逸品ですねぇ。
こんなすごいことになっているとはとても
チャットの時は思いませんでした。

電動工具を使わない。。。根性ですね。
by 店員佐藤 (2007-12-25 07:45) 

kozy

おお!格好いいですね!
これならサブウーハーを置いても大丈夫ですかね?
by kozy (2007-12-25 14:17) 

かつぽん

忘年会のとき、ひと声掛けてくれれば・・・(T0T)
by かつぽん (2007-12-25 15:52) 

Virgo

なんと、手締めですか。天晴れです。

翌日、上半身が使い物にならなかったのでは・・・・

でも、その甲斐のある出来ですね。

これ、実に面白そう。

今度、引っ越す時は、参考にさせて貰います。m(__)m
by Virgo (2007-12-26 01:03) 

Riever

『自分の部屋をお恥ずかしながらほんの一部だけ公開した』のリンク先・・・私が初めてコメントした跡がありました。ここから私のblogger人生(大げさ)が始まったんですね。せっかくなのでnice!押しておきました。
・・・と、本題本題(^^;;

やはりアルミは綺麗ですね。
そういえば私も半年くらい前にアルミの板にねじを通す作業をしましたが大変でした。私は8カ所くらいでしたが、それでも力はいるわ目にはいると危険な粉は飛ぶわ(実は防塵メガネつけませんでした)で大変だったので、132カ所なんて途方もない作業でしたね。
by Riever (2007-12-26 17:46) 

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