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開くアナログ、閉じるデジタル [Sony・TV]

ロケーションフリーにHD映像を伝送できる新型が加わりました。

いよいよ、ハイビジョン映像も家庭内ワイヤレスで飛ばして別の部屋で楽しめる時代に!
機器をつなぐだけの簡単設置「ロケフリ Home HD」発売

ロケフリ Home HD LF-W1HD

自宅のテレビ・ビデオを、家の別の場所や外出先、果ては海外からでも視聴出来るようにするために生まれた“ロケーションフリー”。今やすっかりSonyファンにはおなじみの製品となりましたが、今回の新型は待望のHD映像伝送に対応、家庭内でならワイヤレスでHD映像の伝送が行えます。

1.業界初ハイビジョン映像をワイヤレスで安定伝送

ネットワークでのHD映像伝送といえば、Sonyは「ソニールームリンク」というカタチでDLNA対応に熱心なので、その中でもDTCP-IPに対応した機器同士でなら、HD映像のネットワーク視聴が出来ていました。

しかしDLNA(DTCP-IP)の場合、映像を圧縮したりせずそのまま流してしまうため、高ビットレートのままで安定した家庭内ネットワークストリーミングを行う必要があり、HD映像の伝送は有線LAN接続でのみ可能で、無線LANではSD映像が限界となります。

そこで今回のロケフリHomeHDでは、デジタル入力をあきらめ、D端子からアナログ入力されたHD映像を、MPEG-4/AVCで再エンコードすることでビットレートを低く抑え、ついに無線によるHD伝送を実現したわけです。

またあえてアナログ入力にしたことによって、DLNA(DTCP-IP)非対応の機器であってもHD映像のストリーミングサーバとなれるので、別にSonyじゃなくてもあらゆるメーカーの製品が使えるようになっています。

2.簡単設置。電源を入れるだけで自動伝送

ロケフリは代々、簡単設定もウリの一つでしたが、今回は送信機と受信機がセットで販売され、すでにペアリングもされているので、ついに設定作業すらいらなくなってしまいました。

 

とまぁこんなわけで、ついにロケフリもSony Hi-Vision Qualityの仲間入りとなったのですが、ロケフリの本分である「場所に縛られない“ロケーションフリー”」という観点から見ると、ただの家庭内接続機になってしまったので、大きく後退した感が否めません。

結果今までのSDロケフリは“ロケフリNetowork”という新しい商品名が与えられ、画質は低いが真に自由なロケフリ、というポジションに移行することとなりました。

この二つを並べると、やはりアナログ→デジタル・SD→HDへの移行というのは、進化ではなく退化ではないのかという思いが強くなってきます。よりオープンに、より便利になろうとするアナログと、いつまでたってもクローズドで、ユーザーの使い勝手を落としたままのデジタル。あのロケフリをもってしても、こんな程度の伝送が限界とは、Sonyをはじめ各電機メーカーの苦労がうかがいしれます。

それにしても、ただ家庭内でHD映像を無線伝送するだけなら、これが本格的に出てくると存在意義が揺らいでしまうような気がします。ロケフリHomeHDは今後の展開を急がないとやばそうですね。


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