SonyのAudioが面白くなってきた [Sony・Audio]
SonyのAudioに新製品が出ました。
根強い人気を誇る高級インナーイヤーヘッドフォンMDR-EX90SLの上位機として、より高級・高音質になったMDR-EX700SL。MDR-F1を彷彿とさせる、パーソナルフィールドスピーカーPFR-V1。豊かな重低音にフォーカスした高音質アクティブスピーカーSRS-ZX1の3機種です。
新開発大口径16mmドライバーユニットを採用し、豊かで臨場感ある高音質を実現した密閉型インナーイヤーレシーバー 最上位機種 発売
昨年春の発売日に購入して以来、僕も絶賛愛用中だった(何故か過去形、理由は後ほど)MDR-EX90SLですが、世の中にもその音質は受け入れられたようで、インナーイヤフォン市場では隠れたヒット商品となっていました。
その売れ行きにSonyも自信を持ったのか、今回のEX700は何と値段も三倍の実売3万円。QUALIA EXQ1ヘッドフォンの2万円すら上回る、“超”高級機としてどういう出来になっているのか、さっそく見ていきましょう。
1.豊かな低音と伸びのある高音を実現する、大口径16mmドライバーユニットを採用
EX51/81/Q1などに採用されていたのは9mm径で、EX85/95等に採用されていたのは13.5mm径というドライバーユニットでしたが、EX700SLはそれよりさらに一回り大きい16mm径となりました。これはあのMDR-E888と同じ大きさということになります。
ご多分に漏れず、僕も持っているE888ですが、聴いていて感じるのは、16mmドライバーユニットがもたらす余裕のある鳴りっぷり。ただE888はオープン型で、カナル型のような低域のアタック感がたりず、折角の大口径が中域の細やかさにしか活かされていない感じだったので、EX700の16mm+カナルというカタチが、どういうパワーをもたらすのか非常に楽しみです。
E888ではバイオセルロースだった振動板は、EX700では厚さ0.1μm以下の2種類の高分子材料を数百層に積層したという“マルチレイヤーダイヤフラム”に。筐体もEX90のアルミから、より軽量で堅牢なマグネシウム素材になっており、強固なハウジングで不要振動を排除する構造になっています。
2.優れた装着性とクリアな音を生み出す“密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー方式”を新開発
ドライバーユニットで16mmとなると、いくらなんでも全体が大きくなりすぎて、とても耳に入れて密閉というわけにはいきません。それを解決したのが、ドライバーユニットを耳穴に対して垂直方向に配置し、横向きに音を流し込むバーティカル方式。この大きさでありながら、本体重量7gという超軽量(EX90SLは同じ7g、QUALIA EXQ1は11g)でもあるので、装着感の良さも期待できそうです。
3.耳の大きさにあわせて選べる7種類のハイブリッドシリコンイヤーピース付属
Sonyのカナル型のイヤーピースといえば、S,M,Lの3サイズ展開というのが続いてきましたが、EX700SLはさすがにその価格を要求するだけあって、直径だけでなく長さも違う7種類のイヤーピースが選択できるようになっています。
またイヤーピース自体も、音の通り道になる真ん中の部分は固く、耳にフィットする周辺部は柔らかく、というハイブリッド構造。音質劣化への影響も最小限に留めるよう工夫されています。
EX700SLのSonyStyle販売価格は29,800円。これを高いとみるか安いとみるか、その人によって評価は分かれると思いますが、ヘッドフォン最大手のSonyがこういう趣味性の高い製品を、この価格帯で出してきたのは、素晴らしいことだと思います。ただ個人的に惜しいなぁと思ったのは、発表のタイミング。
だって…
中でケーブル断線しちゃったし、15%クーポンもあったから、二代目のMDR-EX90SLを8月31日に注文にしたばっかなんだよ~下手こいた~orz
ああ、あと少しだけ待っておけばよかった。
と、つまらない愚痴は置いておいて、次はパーソナルフィールドスピーカーPFR-V1です。
“スピーカーを頭に装着する”新スタイル「パーソナルフィールドスピーカー」を発売
~奥行きのあるリアルな臨場感と、迫力の重低音の再生を実現~
いちおうSonyDriveではヘッドフォンのカテゴリーに分類されていますが、ジャンルとしては“スピーカー”。形状は前述のMDR-F1みたいですが、コンセプトは自分たちの製品をヘッドフォンとは呼ばず、イヤースピーカーと呼ぶここの会社みたいな感じもします。
この新ジャンルPFR-V1の特長ですが、
1.スピーカーを頭に装着する新スタイル
あくまでもヘッドフォンではなく、耳の直近に置かれた“スピーカー”であり、耳をふさぐヘッドフォンと違って、拡がりのある音場が味わえるようになっています。さらに径の小ささから来る低音の不足を補うため、エクステンデッドバスレフダクトと呼ばれる管が、耳の中に入るように設けられており、ここから直接低音部を耳に入れることで、より迫力のある音が実現されています。
2.高音質と、装着時の圧迫感が少ない小型・軽量ボディを追求し、高級素材を随所に採用
なんだかEX90以来、こういう構造図を見せるの好きになりましたね>Sonyのヘッドフォン部隊。しかしPFR-V1もかなり色々な部品で出来ており、音の調整はかなり念入りに行われているようです。
ヘッドフォンは深夜に大音量で楽しんだり、自分の音楽に集中するのには、欠かせないアイテムですが、どうしても直接耳に入ってくるため、空気感や拡がり感を出すのには限界がありました。このPFR-V1は特に音に拡がりや奥行きを重視するタイプの人には、検討してみる価値のある製品だと思います。
それにしてもこいつに44,800円(SonyStyle)ですか…、そんなに大きく売れることもないでしょうし、Sonyもよくこれ出したなぁ。こういうのを出してしまうからこそのSonyではありますが(^^;)
最後はアクティブスピーカーSRS-ZX1。
1.小型でも臨場感あふれる低音再生を可能にする新開発メビウスダクト
メビウスダクトというと、なんかものすごい新技術のような感じですが、これって要するに簡単なバックロードホー(ry
うんでも面白いから良しとしましょう。
2.総合出力40Wの迫力のサウンドと、クリアで響きの良い音を生み出すアルミニウムの筐体
なんとこのクラスのアクティブスピーカーには珍しい、アルミボディとなっています。
3.美濃和紙の製法技術を用いて作られたコーン紙を採用したスピーカーユニット
コーン紙にもお金かかってますね。
こいつもSonyStyle販売価格は39,800円と結構なお値段。今日発表の3機種は、MP3プレーヤーの普及で、安かろう悪かろう、音質よりも利便性、な方向に進みつつあった日本のゼネラルオーディオ市場の流れに対する反動が生み出したものかもしれません。
ただ聴ければ良いではなく、聴くことで豊かな気持ちになれるような、そんな装置で聴いてみたい。日本のオーディオメーカー復権を目指して、Sonyのオーディオ部隊は先頭を走っていって貰いたいです。
ああ、SonyのAudioが面白いといえば、今日は我が家にこんなモノが。
ん?白地に黒のSonyロゴ?
Any Question?
R…
もうお分かりですね。
Disco~、Disco、Disco~♪Disco、Disco~♪(←このフレーズに意味はありません。ええ、意味はありませんとも(^^;;;;))
というわけで実は当たってました、Rolly Special Party。
当日は直前まで仕事なんですけど、行けるかな~。
これは抽選ではなく、選ばれたんでしょうね。
ぜひ、ブログで記事を書いて欲しいと(笑)
akoustamさんの場合は間違いなく選ばれてますよね(笑)
とりあえずディスコダンスをしながら会場入りして欲しいです(笑)
by kozy (2007-09-04 11:24)
なぜ過去形だったのだろう・・・と思いつつ読み進めていくと・・・
うわ~・・・。思わず声を出してしまいました。時間差にして3日。これはショックですね・・・
それと一つ思いましたが、初めのMDR-FX1はMDR-F1でないでしょうか?
akoustam先生、Rolly Special Partyの抽選に当選されたんですね。
Rollyの概要から詳細まで、記事をよろしくお願いします。
・・・それにしてもEX700SL・・・欲しいなぁ(爆)
すぐに買えないことが分かっているだけに余計にそう思ってしまって(^^;;
by Riever (2007-09-04 17:23)