SSブログ

SonyEricsson W880i Review メール篇 [Sony・MobileCommunication]

W880iレビュー、今日はメールを使ってみます。

前回のブラウザ篇で、W880iはアジア版なら、電話・音楽だけでなくネットブラウジングも、日本の携帯電話と同じ感覚で使えるということがわかりました(ただしパケット定額の対象にならないため料金は除く)。これであとはメール機能さえ日本の携帯電話のように使えれば、携帯電話を完全にW880iに置き換えてしまうという野望も達成できそうな気配ですが、その問題のメール機能がどうなっているか、確かめていきましょう。

海外携帯電話に詳しい人ならご存じの通り、70文字までのショートメッセージをやりとりする“SMS”という機能は、GSM時代から世界の標準となっていて、メッセージセンタの設定なども不要なので、海外仕様のW880iでも、SMSを採用しているW-CDMA陣営に属する、DoCoMo/SoftBankのSIMを挿せば、そのまま電話番号でのショートメッセージング機能を使うことが出来ます。

実際この検証期間中に、SoftBankの料金センタから、料金案内のSMSが届きましたが、なんの問題も無く読むことが出来ました。

しかし今の日本では、同じSMSを採用していながら、DoCoMo-SoftBankのSMSセンタがつながっていないため、キャリアをまたいで電話番号でSMSをやりとりすることが出来ず、わざわざE-mailアドレスを使って、一度インターネットを介して、メッセージが伝達されるようなカタチになっています。

(余談ですがこの日本の現状は、世界の常識からいったら全く考えられないことで、日本以外の国のGSM/W-CDMAは、キャリア関係なく電話番号でSMS出来るのが当たり前です。実際日本でもそのようなシステムになれば、MNPでDoCoMo⇔SoftBankを乗り換えても、電話番号でメールも出来てしまうので、「番号は変わらなくても、メールアドレスが変わってしまうから、結局周りに教え直しになって、面倒なことに変わりない。」という、MNPのモチベーションを下げている要素の一つが無くなります。

 ここらへんにも一見競争しているようで、わざとユーザーに不便を強いて、出来るだけ馴れ合いで済ませてしまおうという、日本の三馬鹿キャリアの小ずるさが見え隠れしてきますね。)

というわけで、日本でまともにメール機能を使おうと思ったら、E-mail形式がいかに使えるかが勝負所。

そこでPCでテストのメールを作り、自分のSoftBankアドレス(○○○@t.vodafone.ne.jp)へメールを送ってみます。

SoftBankのメールシステムは、世界標準のSMS/MMSを採用していて、E-mail/MMSが自分のアドレス/電話番号宛に届くと、サーバーがSMSで「着信通知」を自分の電話機に送ってきます。

電話が鳴ったので、メール機能を開き、

Inbox(受信メールボックス)を開くと、

このように送信元アドレスとメールのタイトルが表示され、メールが来たことが分かります。

ここでちゃんとSoftBank仕様になっているキャリア謹製電話機なら、メッセージをクリックすると、SoftBankのMMSセンタに接続し、残りの本文や添付ファイルを受信してくれるわけですが、これもブラウザ篇でお伝えしたとおり、SoftBankはMMSセンタの設定が非公開、という世界の常識では考えられないことをやっている企業なので、クリックしてもMMSセンタに接続できずエラーが出てしまいます。

ただしここで、「なぁんだメールは電話番号でのSMSしかまともに使えないんじゃん」と諦めるのはまだ早いです。W880iにはもう一つのメール機能“E-mailクライアント機能”があります。

このE-mailは完全にPCと一緒。POP3/SMTP/IMAP4に対応した、インターネット標準のメール機能なので、自分がPCで使っているメールアドレスの設定をして、PCと同じように送受信することが出来ます。

実際に僕の持っている△△△@akoustam.netの設定をしていきますと、

Email alertはメール着信音。Connect usingはメール送受信時に使うダイヤルアップ設定です。ここではVodafoneアクセスインターネットを使います。

僕のレンタルサーバはPOP3対応なのでConnection typeはPOP3。Incoming serverは受信メールサーバー名を、Usernameはユーザー名を入れます。

Passwordはパスワード、Outgoing serverは送信メールサーバー名のことです。

そしてAdvanced settingsでさらに細かい設定へ。ニックネームや署名を設定できます。

Check intervalは受信の巡回間隔設定で、かなり色々な選択肢があります。

ただこれも、パケット定額対象外通信なので、くれぐれも設定には気をつけなくてはいけません。

送信メールのコピーを行うか(Copy outgoing)や、暗号化を行うか(Encryption)の設定も出来ます。

最近増えてきたOP25B(Outbound Port25 Blocking)にも対応できるよう、送信ポート番号も設定できます(SoftBankのアクセスインターネットはOP25Bをかけていないが、DoCoMoのmoera UはOP25Bがかかっているため、W880iから自分のサーバーを使ってメール送信できるようにするには、このポートを587に変える設定が必須)。

で、△△△@akouatam.net宛にメールが来たら、○○○@t.vodafone.ne.jpに転送するようにして、今度は△△△@akoustam.netにテストメールを送信してみます(Sonyのプレスリリースをコピーして、長文を作ってみました)。

するとBCCコピーされたメールが○○○@t.vodafone.ne.jpにも届くので、SMSとしてW880iに送られてきて、メールの着信を知らせる電話が鳴ります。

SMS/MMSのInboxを開くと、送信元のアドレスとタイトルが表示され、どこから何のメールが来たかがわかります。

ここで今度はEmailのInboxに切り換え、△△△@akoustam.netの送受信操作(Send&recieve)を行うと、ちゃんと送ったメールが読み出されました。もちろん日本語長文でも問題なし。

 

このやり方(友人にはPC用のアドレスを教え、メール転送を使うことで、SoftBankのメールアドレスを着信通知専用に使う。)を使うことで、W880iでもほぼ日本の携帯電話と同じレベルの「Pushメール機能」を実現できます。

ちなみにSoftBankではなく、DoCoMoでこれが出来ないかと思っている方、DoCoMoはSMS/MMSとは何の互換性もない“iモード”などという、世界的には失笑ものの独自規格メール機能を作ってしまったため、×××@docomo.ne.jpを着信通知に使ったりすることは出来ませんが、月額500円でmopera UのE-mailアドレスを貰うことで、そのアドレスを着信通知がわりにすることが出来ます(mopera UのメールサービスにはSMSによるメール着信通知機能があります。ただし1通5円!SoftBankはもちろん0円(^^;))。

これで受信はOK。送信はどうかというと、これまた何の問題も無し。ファイルマネージャーを駆使してW880iやM2内のファイルを添付ファイルとして送信することも出来ます。

 

というわけで、W880iは電話・音楽・ブラウジング・SMSに続いて、E-mail/Pushメール/長文メールの受信機能も、日本とほぼ同じような感覚で使えることが分かってきました。

あとはこのW880iで日本語入力が出来て、メールの作成→送信が出来たら、かなり日本でも実用的に使えますが、果たして日本語を入力する手段はあるのでしょうか!

…ってあるんですよね。おそらく皆さんもご存じでしょうが、こいつを使えばね…以下次回!


nice!(7)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 7

コメント 1

にに

僕も台湾でW880買ってきました。
で、なぜか、SoftbankのSIMではSMSが問題なく送受信出来る
のですが、DoCoMoのSIMでは、受信のみで送信がなぜかエラー
が出ます。SMSで設定するものってあったかな???って不思議
になっていますが、nice!7さんのは、DoCoMoでもSMSは無事稼働
していますか?
by にに (2008-01-25 16:43) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。