Blue Ocean [Sony・全般]
しばらく銀座のソニービルに行ってないなぁと思っていたのですが、このたび8Fのイベント会場「ソミドホール」の改装が完了し、「コミュニケーションゾーンOPUS(オーパス)」として明日からオープンすることが発表されました。
OPUSの基本コンセプトは「巨大な繭をイメージした、上質なリラクゼーション空間」。楕円形をしたメインホールは、Sonyの最先端エレクトロニクス技術によるハイクオリティな映像と音響を楽しめる無料のスペースとなっていて、イベントが開かれていないときは自由に見学することが出来ます。
また銀座を一望できる「ホワイエ(前室)」には、8台のVAIOが設置されインターネットが利用出来て、無料の無線LANもある便利なスペースとなっています。
で、この「Sonyの最先端エレクトロニクス技術」。最高の映像を見せるために用意されたのは…
僕もここで何度も取り上げてますね、本物の映画館でも使われている業務・劇場用4KSXRDプロジェクター、SRX-R110です。
4K SXRDで「ダ・ヴィンチ・コード」(It's a ...)
もう一度このR110の性能をご紹介すると、映し出す映像の解像度は、通常のフルHD(1920×1080)SXRDのそのまた4倍(4096×2160)の超高解像度。投射には贅沢にも2000Wキセノンランプを2灯同時使用するという、まさに現時点で地上最強のデジタルプロジェクターです。
そして、このR110の性能を引き出すために今回選ばれたスクリーンは、通常フロントプロジェクターに使われる反射型ではなく、リアプロに使われる透過型、日プラの「ブルーオーシャン」でした。このためOPUSのR110はスクリーンの後ろ側から映像を映し出す形になります。
皆さんの中には「日プラ?何の会社?」と思われる方も多数いらっしゃると思いますが、たぶんかなりの方が日プラの製品を見た経験があるはずです。日プラとは世界中の水族館に水槽や、水中トンネルを提供している、アクリルのトップメーカーなのです。
有名どころでは、あの大人気の動物園、旭山動物園ぺんぎん館の水中トンネル。
その他日プラの施工した水族館は世界中に多数あり、僕は新江ノ島水族館で出会ってますね。
そんなアクリルのプロ集団が作るリアプロ用スクリーン「ブルーオーシャン」。その特徴は、つなぎめ無しの300インチ巨大スクリーンを製造でき、反射型で使われる布製スクリーンに比べ、完璧に近い平面性を実現していること(水族館の水槽は、ひずみがあるとレンズ効果で魚がゆがんで見えてしまうため、完璧な平面性が求められる)。
また外光の影響が少ないためコントラストが抜群に高く、多少明るい空間でも十分鑑賞できる映像を映し出します。その他アクリルの加工によって効率のいい光の拡散をさせることが出来るため、ぎらつきの無い自然な光りかたをさせたり、拡散を強めればリアプロの弱点、視野角を広げることもできます。
実は小型のブルーオーシャンは、今は無きQUALIA東京で「QUALIA004の後方投射+70インチブルーオーシャン」という展示がされていた時期があり、僕も周りが全然暗くないのに、透明パネルに浮かび上がるようにちゃんと映像が映されている、その不思議な光景に驚いたものです。
いちおう日プラも家庭用にブルーオーシャンを展開する気があるみたいですし、同じく大手アクリルメーカーの日東樹脂なんかも、すでに「ブルーオーシャン」の市販を始めているので、将来はSXRDレーザーリアプロにブルーオーシャンスクリーンを組み合わせた、究極のリアプロが出てくるかもしれませんね。
何はともあれ明日からOPUSはスタート、一日も早くこの最先端の映像を見に行きたいです。次の休みはいつ?(そんな会社なんです(ToT))
4Kという解像度がどれほどなのか、さっぱり分かりません。
WUXGAで驚いているのに、それの約4倍(^^;)
周りが暗くないのにくっきりですか。
次の次のBRAVIA A Seriesで出てくるかもしれませんね。いえ、出てきて欲しいです(本音)
by Riever (2007-03-07 11:51)
>Rieverさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。
受験が佳境に入らないうちに、一度銀座ソニービル詣でもします?(^^;)
僕はR110の映像を何度も見てますが、あれは映像のあまりの美しさに泣きます(本当に「美しい」というだけで泣ける)。
by akoustam (2007-03-08 02:54)