type Uユーザーにお勧めなのはTX沿線? [VAIO type U-ZERO]
VAIO type Uを活用する上で、最も有効な情報を提供してくれる「type U:担当者が語るblog」ですが、7月25日のエントリーは対談記事第二弾、「type U 対談企画:「モノ・マガジン」編集部 (2)」でした。
そこでは、こんな話が出てきます。
>宮崎: せっかくいいものを手に入れたのに、いざやろうと思ったら世の中の通信環境が思いのほか整っていなくて、本格的に活用するのはまだ大変かもしれません。今の公衆無線 LAN サービスよりも高速で広範囲な通信ってあれ、何ていうんでしたっけ?
>T: 「WiMAX」ですね。
>宮崎: そうそう、「WiMAX」。あれが早く普及してほしいですね。
>T: 私も type U の発売にあたって「WiMAX」のサービスが立ち上がっていないことは非常に悔しかったです。商用サービスの本格的な立ち上げは早くても 2008 年くらい?などとみられていますが、どうでしょうかね。
>宮崎: 当初は都市部に限るけど、どこでも高速なワイヤレス通信が使えるというのは本当に便利。type U のコンセプトに合ってると思うんですけど。
>帆足: type U みたいな「いつでもどこでも」が身上の PC は、今の世の中のちょっと先を行っているというか、インフラは後からついてくるのかもしれないですね。逆に、現時点ではまだ社会のインフラが整っていないのが残念です。
>宮崎: 例えば、type T のようなノートタイプだと無線 LAN の使えるお店を探して、座って落ち着いて使う感じですけど、type U はどこでも、例えば立ったままでも使えるから、もっとカバーエリアの広い無線 LAN サービスが欲しいですね。
質量492gのtype U-ZEROと質量785gの505 EXTREMEを使用している僕も、この問題は痛切に感じます。折角「いつでもどこでも持ち歩ける」PCを手に入れたのに、「いつでもどこでも高速につながる」通信手段が存在しないのは、なんとももどかしい。
記事冒頭で担当者Tさんがおっしゃるとおり、今のところ「いつでもどこでもな通信手段」に近いのはAirEDGEだと思いますが、記事で「最高204Kbps」とされているW-OAM対応AirEDGEも、実際に使ってみると、良くて100Kbps、平均で80kbps程度の通信速度しか出ていません。
家にFTTHを引いてしまったために、40Mbpsが当たり前の環境として体に染みついてしまうと、AirEDGEのあまりの遅さに、通信カードを投げつけたい衝動に駆られることすらあります(^^;)。はっきり言ってフラッシュメモリで動作の速くなってるtype U-ZEROが台無し。
では携帯電話だとどうでしょう。
DoCoMoとVodafoneが採用するW-CDMAは384Kbps、auが採用するCDMA 2000 1x EV-DOは2.4Mbpsと、速度はAirEDGEより期待できますが、何といっても定額制ではないので、
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DoCoMoのデータ通信料金プラン データプランL 月額6670円で120万パケット(約146MB)以後1パケット0.015円
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Vodafoneのデータ通信料金プラン データバリューパックスーパー 月額8347円で350万パケット(約427MB)以後1パケット0.012円
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auのデータ通信料金プラン WINシングルLL 月額7800円で150万パケット(約183MB)以後1パケット0.012円
と、一定のデータ量を超えると従量制でどんどん課金されることになり、とても安心して気軽に使うというわけに行きません。唯一Vodafoneが月427MBと結構な上限を持っていますが、ここはW-CDMAエリアの半分以上が、128Kbpsしか出せない基地局で建設されてしまっているので、速度的に魅力がなかったりします。一応検討してはいるんですが…
一方のモバイル通信手段の雄、「公衆無線LANサービス」ですが、僕はどこにも加入してません。速度はAirEDGEより圧倒的に速く、ちゃんとした場所ならば安定通信も可能なのですが、そもそも
使える場所を探して、そこに出向く
という行為があまりにばかばかしく感じるのです。
言うなれば手元に携帯電話があるのに、公衆電話を探して電話させられる無駄さ(しかも公衆電話より圧倒的に数が少なく見つけにくい)のようなもので、それこそtype Uのコンセプトとおよそ合致しないサービスだと思います。
そこに昨日こんなサービスが発表されます。
つくばエクスプレス列車内無線LANインターネット接続環境の整備完了と商用化について(首都圏新都市鉄道のプレスリリース)
去年の開業以来試験サービスを行っていた、つくばエクスプレス(TX)の列車内無線LANサービスが、商用化されることになったのです。
実際に試乗したITmediaの記事によると、
「つくばエクスプレス」が“ホット”な理由 (ITmedia +D LifeStyle)
実効速度は1.4M~1.5Mbps、体感でも「ちょっと遅いホットスポット」か、「黎明期のADSL」といった印象、なんだそうです。
この無線LANサービスのすごいところは、TXの沿線に基地局と中継局あわせて65局を設置することで、トンネル内や地下部分もカバーし、モバイルIPを使用した高速ハンドオーバーも実現、最高時速130Kmを誇るTXの走行中でも安定通信が行えるところ。
ちなみに商用化サービス第一弾を提供するのはNTT DoCoMoの公衆無線LANサービス「Mzone」。FOMAユーザーは+1050円/月で、つくばエクスプレス内での安定した高速通信環境が手に入るわけです。
こういうのこそtype Uにピッタリ。これで駅ビルや駅近隣の飲食店なんかもエリア化されれば、沿線に住んでる人は十分使う価値のあるサービスになると思います。
もしこれが僕の最も利用する小田急や東急で行われるなら、迷わず加入するのですが、両社ともやってくれないんだろうなぁ。複々線化を推進するのもいいですけど、こういうIT化を進めてくれれば、多少混雑する車内も楽になるのに…TX沿線の人が羨ましいです。かくなるうえは引越し?(ヲイ)
akoustamさん、こんにちは。
宣伝にきたわけではないんですが、今朝から
GPSユニットレシーバーがソニースタイルで
受注再開していますよ!
(このコメントがご迷惑なようでしたら削除してください。)
by 店員佐藤 (2006-07-27 11:53)
>店員佐藤さん
コメント&おしらせありがとうございます。
実は平日は毎日のようにソニスタのGPSレシーバのページをチェックしているんで、今朝すぐに申し込んでしまいました。8月上旬到着予定です。
そういえばGPSだけじゃなくあっちも来るんだよなぁ。
by akoustam (2006-07-28 00:27)