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どうしたボーネン。 [Le Tour de France 2006]

ツール・ド・フランス、第5ステージはフランス北部ボーヴェをスタートし、カンに至るまでの225Km。途中4級山岳が3カ所だけの平坦なコース。そろそろ大逃げが決まってくれたりすると面白いんですが、このコースレイアウトでは、そうもいきそうもありません。

今日の逃げチャレンジャーはデュムランとシュレーダー。

38Km地点から逃げに逃げたのですが、ゴール前2Kmであえなく撃沈。やっぱり今日もゴールスプリントで決着がつきます。

そのゴールスプリント、昨日の覇者マキュアンは完全に不発。どうやらゴール地点を間違えたらしいのですが、スプリンター賞や一時的なマイヨ・ジョーヌには興味を示さず、ゴールスプリントに勝って、ステージ優勝をもぎ取ることにカタルシスを感じるタイプのこの人は、勝てないとわかるとさっさと止めてしまうのでした。

となれば現時点での総合一位、スプリントを本職とするトム・ボーネンが、今年最初の勝利を…かと思いきや。逆サイドから現れたのは、ラボバンクのオスカル・フレイレ。

J SPORTSより

実は世界選手権3度の優勝を誇るフレイレですが、ツール・ド・フランスのステージを取るのは2002年以来2度目。その2002年に「世界チャンピオン」という鳴り物入りで参加していたときの印象が強い僕は、「あれ、そんなに勝ってなかったの?」と思ってしまいました。

それにしても今の世界チャンピオン、去年も前半あれほどのスプリント力を示したトム・ボーネンはどうしちゃったのでしょう。今年まさかの0勝。この先平地ステージも残り少なく、山を耐えて最終日パリまでたどり着けるか分からない彼の場合、見せ場はかなり限られてくるはず。なんとか奮起を期待したいです。

 

■第5ステージ結果

1位 オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)         5h18"10
2位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
3位 イニャキ・イサーシ(スペイン、エウスカルテル)
4位 ダヴィト・コップ(ドイツ、ゲロルシュタイナー)
5位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、ダヴィタモン・ロット)
6位 アレッサンドロ・バッラン(イタリア、ランプレフォンディタル)
7位 トル・ハスホフト(ノルウェー、クレディアグリコル)
8位 フランシスコ・ベントソ(スペイン、サウニエルデュバル)
9位 エリック・ツァベル(ドイツ、ミルラム)
10位 ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、フランセーズデジュー)

■個人総合成績

1位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)       25h10"51'
2位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、Tモバイル)     +00"13'
3位 オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)         +00"17'
4位 ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、ディスカバリーチャンネル) +00"17'
5位 トル・ハスホフト(ノルウェー、クレディアグリコル)     +00"19'
6位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、ダビタモン・ロット)  +00"24'
7位 パオロ・サヴォルデッリ(イタリア、ディスカバリーチャンネル)+00"27'
8位 フロイド・ランディス(アメリカ、フォナック)       +00"28'
9位 ウラディミール・カルペツ(ロシア、ケスデパーニュ)    +00"29'
10位 セルゲイ・ゴンチャール(ウクライナ、Tモバイル)     +00"29'


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